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韓国ドラマ「イ・サン」の時代は、江戸時代末期だった

 韓国ドラマ「イ・サン」は、ドラマとしては、なかなか面白い。こういう歴史的なドラマというのは、その国の国民性などが見れるので、見てみると楽しめる。

 イ・サンは、李氏朝鮮時代の王で、そのころの朝鮮は、清国の属国として、清国の影響下にあった。ドラマの中でも、朝鮮の民間人などをさらって、清国に売り払う事件が起き、その現場に踏み込んで清国の商人も逮捕するという場面があるのだが、清国の大使が訪れて、清国の商人の引き渡しを要求する。

 これは、今でも問題になる治外法権というやつだ。朝鮮で、悪いことをしても、清国に引き渡されて清国で裁判になれば、清国人は、軽い刑で済むということだ。こんな問題が起こるのだから、いつの時代だと思って調べてみると。イ・サンと呼ばれる正祖の在位したのは1776年から1800年だった。日本に黒船が来るのは、1853年だから、江戸時代末期の話なのだ。

 正祖の時代にも、後半になるとイエズス会が訪れて、国内でも問題になっている。さらに、清国も調べてみると、あの乾隆帝の時代でもあった。

 乾隆帝は、清国の時代に一番版図を広げた皇帝で、文化、芸術も一番栄えた時代でもあった。その乾隆帝は、1735年から1796年の在位期間なので、正祖の在位期間は、ほぼ乾隆帝が皇帝だったことになる。

 その乾隆帝の後の時代、1840年アヘン戦争が勃発している。乾隆帝の死後(1799年)、41年で清国がそんな事になるとは。このアヘン戦争は、本当に何度見ても、酷い話だ。イギリスは、清国から絹、陶磁器、茶などを大量に輸入していた。しかし、イギリスからは清国へ大量に輸出できるものがなく、貿易赤字の状態だった。清国は、イギリスに銀での支払いを要求するが、アメリカとの独立戦争などで、銀が不足していたイギリスは、植民地であるインドで栽培したアヘンを清国に密貿易で輸出して、その対価とした。

 清国内では、人口が急激に増えたこともあり、国内でアヘン中毒になるような人も急増し、アヘンを禁輸にした。その処置に対して、イギリスは軍艦を派遣して、アヘン戦争が起こる。これは、本当に酷い話だ。

 このアヘン戦争によって、清国は香港などを割譲し、国力も一気に低下して、他の諸外国とも不平等な条約を結ばされることになる。イギリスというのは、歴史を調べてみると、本当にとんでもないことばかりしている。第一次世界大戦の際にも、アラブとユダヤの両方に独立を支持する約束をすることで協力を得て、その結果が今のパレスチナ問題になっている。

 幕末の歴史を見ても、この時代の世界情勢と欧米列強というのは、本当に酷いことしている。そこから、日本は、欧米列強に対抗するために、欧米風の国家形成をして、日清、日露戦闘となる。あとの時代になって批判するのは簡単だが、この時代には、その時代に生きた人にしかわからないものがあるのだろう。

 話は、戻ってイ・サンの時代は、日本の江戸末期というのも考えても、朝鮮では、国民のほとんどが字が読めないし、農業以外の産業もなく、地域の発展も見られないことを考えても、貴族階級の両班の搾取というのは、本当に酷かったのだろう。

 それは今も変わっていない。政治家や財閥などが国も経済を牛耳って、賄賂や中抜きなどが横行しているのは、度々ニュースになっている。

 中国や韓国を見て、日本ではそうならないように、自らの考えや行動を正して、常に自らを省みて、行動するのが大事なんだと痛感してしまう。