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ニュースねたや、IT系の記事を書いていくつもり・・・ですが、どうなるかわかりません。まあ、とりあえず やってみます。

ワクチンで新型コロナの感染が防げない理由

 ワクチンを接種しても、新型コロナウィルスに感染することを「ブレークスルー感染」なんて呼んでますが、毎回のように英語にすればいいってもんじゃない。

 そもそも、ワクチンで感染は防げないと初めから言われている通りで、その理論としてはインフルエンザワクチンでも指摘されているように、体内に抗原となるウィルスなりを注射して体内で生成されるのはIgG抗体です。

 これは、抗原検査でも用いられるもので、感染して2週間くらいで作られると言われています。血液中に多く存在し、細菌や毒素と結合する能力が高く、存在する期間も長いです。

 ワクチン接種して、2週間経過しないと免疫ができないと言っているのは、この理由です。

 ところが、このIgG抗体は、血液の中に多く存在するので、体の中に入ってくるものは、攻撃することができます。しかし、インフルエンザウィルスや新型コロナウィルスは、ご存知の通り、鼻や口の粘膜に最初に付着します。

 この粘膜で活躍するのは、IgA抗体なんです。IgA抗体は、粘膜の表面などに存在し、病原体やウィルスの侵入を防ぎます。

 ということは、IgA抗体が頑張らないと、感染自体は防げません。ワクチンでは、体内に注射し、IgG抗体が活性化されるので、鼻や口での感染は防げないことになります。

 それでも、鼻や口に感染しても、そこから先の細胞に感染しようとしてもIgG抗体が頑張るので、ワクチン接種すると発症は防ぐことが期待できます。ただ、感染はするのでワクチン接種した人が活動範囲を広げたり、マスクを外す時間を増やしたりすると、わからないうちに感染し、更に周りの人に感染させる可能性は高くなります。

 そもそも、新型コロナウィルスは感染した人の80%が無症状か軽症だと最初から言われています。ワクチン接種によって、更に症状が出ない人が増えれば、わからないままに感染は広がるでしょう。

 イギリスやイスラエルアメリカなどワクチン接種が進んだ国で感染者が広がっているのも、理解できます。

 ワクチン接種した人は、「感染も防げる」と思っているので、軽い症状が出てもPCR検査もしないでしょうから、ワクチン接種者の感染率も下がるということになります。検査をしなければ、陽性者は増えることはないわけですから。

 PCR検査についても、遺伝子を何回培養するかという数値であるct値についても、いまだに議論がされている。ct値を高くすれば当然陽性になる確率も上がる。しかし、35を超えて検出されても実際には感染力がない遺伝子の断片でしかないとも言われている。

 結局、どの数値がいいのか?というのも、各国でバラバラで国ごとに検査の仕方が違う以上は「陽性者」の数も一概に比較ができない。

 PCR検査も「陽性」であって陽性=感染者ではない。

 ワクチン接種が進むと、インフルエンザウィルスと同じRNAウィルスである新型コロナウィルスは、変異型がどんどん出てくる。RNAというのは、DNAと違い遺伝子が一本しかない。

 DNAは、二重螺旋構造でできているので、片方が欠損したりしても、もう片方の情報から元の情報を復元できるので、変異しにくい。ところが、RNAというのは、1本しかないので、何かしらの理由で欠損したりしても、元に戻せない。簡単に変異してしまうのだ。

 だから、毎年のようにインフルエンザウィルスは流行する型が違ってしまう。同じRNAウィルスである、新型コロナウィルスも変異が起きやすく、ワクチン接種が増えると変異型も多く出るのは、インフルエンザウィルスでも同じだ。

 しかも、多くの人が感染しているので、多くの変異型が出てくるのは想像できてしまう。残念ながら、今年の新型コロナウィルスにはワクチンは有効だけれども、来年以降に出てくる変異型に有効かは、想像できない。

 IgA抗体で、ウィルスを防げればいいのだけど、その場合は感染しないといけない。しかも、IgA抗体は、比較的短い時間でなくなってしまう。

 結局、治療薬が出てこなければ、この新型コロナウィルスには勝てないのかも知れない。