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ニュースねたや、IT系の記事を書いていくつもり・・・ですが、どうなるかわかりません。まあ、とりあえず やってみます。

韓国でのリアル・デスゲーム開催

 日本では、報道されていないけど、韓国では話題沸騰中の全羅北道扶安郡セマングムで行われている「第25回世界スカウトジャンボリー」。とにかく、内容が酷い。記事が多いので、箇条書きで、要件をまとめてみる。

 ・2017年に韓国で開催されることが決まる(文政権時代)
 ・準備期間は、6年。今年、2023年に開催
 ・予算は、1170億ウォン(約127億円)
 ・参加人数は、158か国 4万3000万人
 ・参加費は、1人当たり最高120万ウォン(約13万円)
 ・開催期間は、8月1日から8月12日

 2017年の文政権時代に、開催が決定している。時間は、6年もあるので、時間的には余裕があるイベント。予算も、127億円と申し分ない。

 では、なにが問題だったのだろう。これも、問題が多いので箇条書きにする。

 ・大会初日の1日に400人の熱中症患者が発生
 ・その後も100人以上の熱中症患者が発生
 ・真夏のイベントなのに、冷房装置やシャワー室を十分に設置しなかった
 ・梅雨の豪雨のためあちこちに水たまりが残っていた
 ・トイレとシャワー室は足りず、清掃や管理もまともに行われていない
 ・シートだけで仕切った一部の施設は横から中が見える
 ・参加者は組織委から食材を受けて料理をするが、一部のゆで卵にカビが生えていた

 干拓地で開催したため、日光を遮る物がなく、干拓地なので湿気も多い。その状況で、清掃も行き渡らず、食材も腐ったものが提供される。ある意味、本当のスカウト大会だったのかも知れない。とにかく、準備が不足している。それに、韓国あるあるで周辺のお店がぼったくり価格になっている点も指摘されている。もう、何から何まで酷い状況だ。

 こんな状態で、イギリスは、最大の4500人を参加させたが、撤退を決定した。この大会に参加するために、英国スカウト隊員は、1人あたり3500ポンド(約63万円)を投入し、その大部分を募金活動で用意したということだ。この金額を出しても、劣悪な環境しか用意されないとは。

 アメリカ、シンガポールも撤退を決定している。

 虫さされの塗り薬ですらないらしい「5~6日に現場を訪れたボランティアの薬剤師は、「子どもたちが虫に刺された時に処置する塗り薬ひとつないのを見てため息が出た」と当時の状況を伝えた」という記事もある。それにしても、何もできていない。

 そういう状況で危機感を覚えた尹大統領が指示を出して、政府が対応をした。冷房の効いたバスを送り、清掃員も増やした。飲料水も、十分に行き渡るようにして、医療関係者も、ソウルから派遣。スカウト大会参加者が、参加できるプログラムも90ほど作り、韓国の他の地域での文化体験ができるようにした。ソウルでの祭りでも、参加できるようにした。

 大統領の指示で、数日間で状況が改善する。では、6年の準備期間があったのに、何をしていたのだろうか?これも、韓国あるある。大統領の指示で動いた人や物は、税金だ。そのつけは、自分達に返ってくる。それにしても、ホテルに泊まって韓国の各地で文化体験をするって、観光ですよね。

 いつものように、お金についても指摘が出ている。総事業費は1171億ウォン余り(約127億円)だ。このうち、組織委員会の人件費といった運営費だけで740億ウォン(約80億円)を超える資金が投入されていたことが分かった。その一方で、トイレ・シャワーなどキャンプ場施設造成に投入したのは129億ウォン(約14億円)だった。

 ジャンボリー事務局組織委は、各種実務チームだけで30チームあり、総人員数は117人だ。さらに政府支援委員会(30人)、実務委員会(19人)、組織委員会(152人)、執行委員会(21人)などの上位機関と全羅北道などの地方政府組職まで合わせれば、肥大化した行政組職運営だけでも相当な額が投入されている。

 その一方で、ジャンボリーのイベントに欠かせない基盤施設造成235億ウォン(約26億円)、キャンプ場造成129億(約14億円)、直沼川活動場造成36億(約4億円)、大集会場造成30億ウォン(約3億円)など、現場インフラ構築に必要な施設費には組織委運営費740億ウォン(約80億円)をはるかに下回る金額しか投入されていない。

 予算127億円のうちの80億円が人件費。これって、ポッケナイナイですね。韓国あるあるです。そのお金で、ちゃんと人が動けばいいのですが、誰も何もしない。だから、虫刺されの塗り薬すら用意されていない。

 ちなみに、2015年に日本の山口県で開催された第23回世界スカウトジャンボリーの予算は380億ウォン(約41億円)という規模だった。韓国のように特別法制定や特別予算編成はなく、行事も中央政府ではなく山口県が実施した。41億円というのも、高額な予算。それでも、4万人くらいの規模だと、こんなものだろう。いかに、韓国がぼったくりの国なのか明確だ。

 ポッケナイナイも、理由の1つだが、ジャンボリーの交通利便性を高めるという名目で道路網も拡充された。セマングムには20年11月に完成した東西道路(延長16.5キロ)があり、ジャンボリー参加者の便宜を高めるという理由で先月には南北道路(同27.1キロ)が完成した。両道路に投入された予算だけで7886億ウォンに上る。さらに全州~セマングム高速道路の建設も推進されている。政界関係者は「結局ジャンボリーは全羅北道が念願の事業を進めるための手段にすぎなかったのではないか」と指摘した。

 国の予算で、事業を行うための理由でしかなかったのだろう。だから、このイベントなんて本当はどうでも良かったというのが本音のところ。その事業でも、きっとポッケナイナイとぼったくりが横行しているだろう。

 残念ながら、韓国は永遠に先進国にはなれないだろう。