どこかの観光客向けのパフォーマンスというものであるとしても、ちょっと酷い。コメントを見ると韓国の剣術が凄いとか書かれているけど、この動きを見ても日本刀のような片刃の反りがある刀は使っていなかったのがわかる。
門の前に並べてあるような武器が韓国からの昔からの武器で、刀も基本は直刀だ。日本も最初は、直刀が伝わってきている。そもそも、直刀のほうが作るのは簡単だ。さらに両刃であればどちらから斬っても切れる。別に、直刀の両刃の剣が悪いわけではない。戦い方などで変わってくる。むしろ、重さがある直刀のほうが使いやすい。
太極拳で使われる太極剣は、直刀の両刃だ。このタイプの刀の場合は、左右に振ったり、突くほうが使いやすい。この映像でも、自分が回りながら刀を水平に振っている。刀は、振らずに体の回転で回している感じがする。次に、二刀流も無理がある。これなら、左手には盾を持ったほうが有利だろう。二刀流にするなら、その二刀はどうやって持ち運んだのか？
刀を刀で受けるのは、基本的にやってはいけない。刀を刀で受けると、すぐに欠けたりして日本刀の場合は、切れにくくなる。両手で持つスタイルも基本的には、不利だ。直刀であれば、頑丈に作れるし、片手でも持つようにできる。相手の攻撃を受けるには、やはり盾のほうが得意だ。日本の場合、個人で持つような盾が普及しなかったのは、鎧、甲冑が発展したからだろう。韓国の場合は、鎧とかは着ていない。そもそも、存在していない。着ているのは革製の防具だ。
革製で兜も被っていない状態で、両手で剣だけ持つスタイルでは、危険すぎる。左手に盾を持つか、後ろに飾ってあるような三又の槍を使うほうがいいだろう。革製の防具でも、相手との距離を取れる槍を使ったほうが安全だ。槍なら、先端の重さを利用して振り回しても威力がでる。
その次に出てくる斬馬刀のような長い刀も、その時代にあったのか？と聞きたくなるが。刀を振り回す動作が多いのが、直刀をメインとした体術はあったのだろうと想像ができる。日本刀の場合は、扱いが難しい。振りまわすような斬り方はできない。体も、回りながらでは力が伝わらない。自分が回転しながら使うには、頑丈で長さと重さがのある直刀のほうが有利だ。
観光客相手としても、ちょっと酷い。そもそも、剣を上に投げてキャッチしたり、手先でくるくる回すというのも、どうなんだろう。
残っている道具や、それを作る技術などが残っていれば、確実に存在したことが証明できる。記録や遺跡などからの出土品でも証明できるだろう。韓国の場合は、そういう物がないのに、無理な歴史を主張するから変になる。記録も改ざんしたり、近年になって作ったものを昔からの書物とかいうのもあるようなので、全てが信用できない国なのだけど、無理やり日本刀を使ってパフォーマンスするより、昔からの武器を使って、今までの体術でやったほうが、理にかなったものになるだろう。
１つウソを言うと、他のことが辻褄が合わなくなる。そして、そのウソを突き通すために、新たなウソをつくことになる。
