とりあえず移転してみました

ニュースねたや、IT系の記事を書いていくつもり・・・ですが、どうなるかわかりません。まあ、とりあえず やってみます。

楽天の強引な送料無料

 ニュースにもなっていますが、楽天が3,980円のお買い物で送料無料にすると表明しています。これに対して店舗側も反発しています。楽天三木谷社長は、どんな抵抗があっても必ず実行すると言っています。

 

 楽天でお買い物している人からするとお得な感じもしますが、実際はどうでしょう?そもそも、楽天の送料は店舗側の負担です。つまり、楽天側は何も負担していません。負担もしていないのに、送料無料にするのを楽天が決めるというのも酷い話です。

 

 楽天に出店するとどの程度金額がかかるか見てみましょう。実際に、楽天でシミュレーションされている金額で見てみます。

 

・システム利用料(パソコン) 13,000円

・システム利用料(モバイル) 21,000円

・システムサービス利用料(ポイント原資) 4,750円

・システムサービス利用料(セキュリティなど) 500円

・システムサービス利用料(アフィリエイト) 7,800円

楽天ペイ利用料 17,500円

 

 合計で64,550円。これは、売上が少ないプランで売上が変わると比率も変動します。感覚的には、売上の10%程度ではないでしょうか。でも、恐ろしいのは月額にかかる費用はこれだけではありません。「月額出店料」が必要で、このプランだと月10万円必要で、半年ごとに6ヶ月分請求されます。

 

 売上100万の店舗だとしても、出店料だけで10%が無条件で必要で、それ以外に売上に応じて利用料が取られます。更に送料も店舗負担ですから、実際の送料は別で払います。ネット店舗の場合は、店独自で5,000円以上の買い物で送料無料とかやってます。

 

 ネットで買い物する人は、上手な人が多いので送料無料になるようにまとめて購入したりしますので、実際には今でも送料無料な場合が多いわけです。

 

 楽天は、配送センターも立ち上げたようですが、これは契約ごとに金額が違うのでわかりません。

 

 楽天の今回の件はAmazonに対抗しての事ですが、Amazonではどうでしょう?

 

・大口 月額4,980円+手数料(8〜15%)

・小口 1注文ごとに100円+手数料

 

 簡単です。Amazonの倉庫を使う事もできます。商品を配送する手続きをして、倉庫に配送するだけで注文が入ればAmazon倉庫から配送もやってくれます。送料は、店舗負担ですが。

 

 Amazonの場合は、商品はJANコードがあれば登録も簡単だし、商品ぺージも共通だから作る必要もなく、倉庫に発送して終わりです。その分、価格だけの勝負になりますが。

 

 楽天の場合は、購入画面に行くまでにながーーーーーーーい説明を見て、やっとカゴに入れてという苦行があります。商品の検索も滅茶苦茶で、欲しい商品だけの比較も難しい。買い物カゴまでの長い商品説明は、楽天側からの指導だったりします。

 

 楽天はそういう感じで、商品のPRをページ作りでしっかりやって、お店の常連を増やすというのはできます。Amazonでは無理です。

 

 送料もAmazonは、2000円以上購入で無料となっていますが、マーケットプレイスからの発送の場合です。Amazonの倉庫から発送できる場合だけです。店舗からの発送では、Amazonでも個別です。

 

 最初の楽天の様々な利用料に戻りますが、楽天ポイントも売上の1%が無条件で取られます。カード決済でも、手数料がかかりアフィリエイトなんて誰に払ったのか?どこからのリンクなのか?も一切わかりません。利用料もドンドン上がってます。

 

 店舗利用者の利用料を上げることが一番利益が出るからです。払えないなら出て行ってという事です。売上が0円になるなら多少上がっても、続けていくしかない。そんな店舗も多いでしょう。3,980円以上の送料無料が現実化すれば、楽天を辞める店舗も増えるでしょう。実際に、楽天撤退を表明している所も多いようです。

 

 楽天モバイルも実質失敗し、楽天としての事業でうまく行っているのは楽天市場くらいしかない。だから、お金を取れる店舗から取る。楽天の考えが透けて見えます。

 

 Amazon楽天もいいですが、最近は積極的に店に行ってます。実際に体を動かして店舗に行く。商品がなくて無駄足になる場合もありますが、それでもいいと思ってます。街から書店がほとんど消えてしまった。もう、戻ることはないでしょう。やはり、本は本屋に行って中身を見てから買いたい。

 

 楽天の探せない検索ページと探してからの長ーーーーーい説明には疲れて、もう何年も使っていないな。