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武田幸三 「男は黙って強さを示せばいい」

「男は黙って強さを示せばいい」伝説のキックボクサー・武田幸三がSNSでの煽り合戦に言及も…安保瑠輝也は「時代の違いですね」(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

《俺はSNSが好きではない 男は黙って強さを示せばいいというタイプだ 朝倉未来安保瑠輝也、平本蓮、皇治など、どちらかというと俺は苦手なタイプだ まぁ向こうもそうだろうが》

 12月7日、自身の「X」にそう投稿したのは、K-1レジェンドの1人で、元ムエタイ世界チャンピオンの武田幸三(50)だ。現役時代、無骨で硬派なキャラで知られ「ラストサムライ」とも称された武田は、戦前のトラッシュ・トークSNSでの挑発合戦などで注目を集める昨今の格闘技業界をそんな形で表現しつつ、

《しかし自分で発信し、自分でチャンスを作り、そして掴む そういう点ではうちはNJKFは完敗なんじゃないか》

 と、自身が代表をつとめるジム「TAKEDA GYM」が加盟するニュージャパンキックボクシング連盟にもハッパをかけた。

 この発言はかなり反響を呼び、321万回のインプレッションを記録する大バズりとなっている。

 武田に「苦手なタイプ」と名指しされた安保瑠輝也は、武田のポストを引用する形で、

《時代の違いですね。強いだけでは試合見てもらえない選手もいますしね》

 と応じ、続いて《俺は武田選手のローキックスタイルめちゃくちゃ好きでした》と投稿した。

 同じく名指しされ、4人のなかでSNSでの炎上がもっとも多い平本蓮は、武田の投稿を意識したかのように、

《小学生の時憧れてサインもらったっすけど いまだに格闘技界に擦り寄って文句言ってしまう老害化してしまった武田幸三に涙です》

 などと、かなり強い言葉で連投して反発した(現在は削除)。

 また、武田の発言に対して、SNSでは、

《個人名をわざわざ挙げて言わなくても良いのでは?》

《あのときはK‐1最盛期だったから見られてたけど、今はそれじゃ誰も見ないよ。強いだけのやつはアマチュアって誰かが言ってたな。それプラス多くの人に見られる努力をして実際に注目を集めてるのが朝倉未来や平本蓮》

 と武田の意見に批判的な声も多くあがった一方で、

《なんでみんな武田選手の発言内容理解できないの? 俺は嫌いだけど彼らのような目立ち方は見習うべきってことを言ってるんだぞ》

《あえて旬な格闘家の個人名を出して、賛否を作ってリプ欄に文脈読めない人が集って勝手に盛り上がる。そして自分が関わる興行に注目をさせる。SNS好きじゃないのに使い方上手い!》

 など、武田の戦略的なポストだとする声も複数寄せられた。

 また、こんな声も。

《逆に言うと昔みたいにTVや雑誌やらが寂れてきたので売り込みは自分でやらなきゃいけない(SNS)時代。練習、労働、SNS。昔より大変だと思うよ》

 321万回のインプレッションを記録した武田のポストは、結果的にニュージャパンキックボクシング連盟(の選手たち)へのヒントになったかもしれない。

 久々に話題になった武田幸三武田幸三さん(今は選手じゃないので「さん」ツケで)は、選手時代から煽り合戦みたいなものをやらない選手だった。試合前に、必ず選手同士の煽り合戦をやって盛り上げるというのは、イベントの常套であって、ああ・・・言いづらいのだが、これも作戦。

 実際に、関係したジムの選手がいて、イベント前に煽り合戦をやるのだが、これはジムオーナーと相談した上でのキャラ作りと行動があってのこと。実際には、その選手含めて、みんないい人。(営業妨害か)それもやらないと、注目されない。

 しかし、煽りが上手くても、強くない選手、試合がつまらない選手は、試合を組んでもらえない。あくまでも、選手の強さが必要。

 SNSを使えるかどうかの話になっているが、これは、TVなどのメディアを使えるかどうかがSNSになっただけで、本質的には変わっていない。TVなどのメディアは特定の人が発信する情報だったのが、SNSでは個人レベルで発信できる。大きな違いだが、SNSでは情報の信頼性という部分で、個人で判断する力、知識が必要。

 それにしても、老害とか言って簡単にある程度の年齢の人の発言を全て否定するような発言も悲しい。これに対して、年配の人は年下の人の発言を最初から聞く耳持たないというのもある。年齢ではなく、その人の発言内容を見て、判断してほしい。年配の人でも、どうしようもない人もいれば、若くても素晴らしい考えを持った人も多くいる。

 年齢や世代ではなく、個人個人なのだが、残念ながら世代であったり、学歴や職歴、資格、性別、などで判断されてしまう。これも、残念ながら現実。

 K1も、90年代に正道会館石井館長が始めた競技で、ルールのベースになっているのは、キックボクシング。このキックボクシングも、実は、日本が始めた競技。ムエタイに対抗するために、空手、少林寺拳法日本拳法などの経験者が集まってできた競技。

 そのため、キックボクシングジムの場合は、先生が空手、少林寺拳法日本拳法などの経験者が多かった。ベースに日本の武道があるので、礼儀作法であったり、指導も近いものがあった。

 宣伝であったり、PRなどの部分で、ジムが否定的な所も多かった。それは、先生が武道経験者が多かったからかも知れない。強くても人に見てもらわないとプロではないという考えも昔からあった。偉大なるアマチュア精神というのもあって、あえて強さのみを追求するという考えもある。そういう意味では、古流はPRも宣伝もしないが、ずっと続いている。古いと言ってしまえば、それまでだが、本来人殺しの方法である武道、武術というのは、広めるものではないという考えもある。

 この手の話は、実は江戸時代からされていて、竹刀と面、胴をつけて実際に撃ち合う競技が盛んになると、それまでの形中心の稽古が古いと言われるようになる。竹刀でバチバチ叩きあう方が、見ている方も見応えがある。実際に、入門者も急増した。

 ただ、竹刀で撃ち合う稽古では、真剣での勝負とやはり違ってくる。竹刀では、どこでも当てればいいが、真剣でも刃の部分で切らないと意味がない。そもそも、真剣は竹刀より、ずっと重い。しかし、真剣で実際に斬り合うわけにはいかない。

 竹刀で実際に撃ち合う方が、駆け引きが上手くなり、勝負には強くなる。それが、真剣で使えるかどうかはわからない。形中心の稽古も、実際に駆け引きをしていないので、本当に通用するのかはわからない。結局、何をしようが本番の時にならないと、誰もわからない。

 人が多く入門すると、万人にわかるような練習体系と理論が必要になる。見て真似ろだけでは、多くの人には理解できず、去っていく。ただし、多くの人が見て理解できるものを習得しても、それは多くの人も習得できるレベルのものでしかない。

 その先に見えるからも知れない、ないかも知れないレベルまで到達するには、さらに時間と経験が必要になってくる。本当の強さとは、どういう事なのか?みんな苦しみながら、模索するしかない。