とりあえず移転してみました

ニュースねたや、IT系の記事を書いていくつもり・・・ですが、どうなるかわかりません。まあ、とりあえず やってみます。

韓国ファナック 本社に高額配当

韓国ファナック、日本に5000億ウォン以上の配当…はるかに遠い工作機械の「頭脳」国産化-Chosun online 朝鮮日報

日本企業ファナックの韓国法人で工作機械の数値制御装置(NC)などを供給する韓国ファナックが、日本の本社など株主に6000億ウォン(約600億円)に迫る配当を行ったことが確認された。工作機械はさまざまな機械を作る設備だが、NCは工作機械の「頭脳」に相当する。

 海外の企業が本社にお金を送る方法が配当だ。日本は、貿易摩擦などで現地法人での生産などを増やした。結果、日本からの直接の輸出は減った。現地法人での利益は、株を持っている本社への配当という形で還元される。この動きは、表には出てこない。

 韓国の場合は、最近外資系企業の撤退が相次いでいて、更に日本企業の場合は、今も問題になっている件もあり、韓国内の資産をできるだけ多く退避させている。ファナックの件も、そういう事だろう。とにかく、韓国に資産、資金を持っていると危ないという判断だろう。

 韓国での最近の動きを見ていれば、誰でも予想できる動きだ。次は、韓国市場からの撤退だろう。そうすれば、韓国内の会社がトップシェアになり、念願の国産化が達成されることになる。

サムスン半導体もLGバッテリーも…日本製の素材・装置がなければ生産ストップ-Chosun online 朝鮮日報

韓国最大手の電池メーカーであるLGエナジーソリューションは、液体化学物質である電池を安定的に包む重要素材である「アルミニウムパウチフィルム」を日本の大日本印刷昭和電工から輸入している。2019年に日本が半導体・ディスプレーの重要素材3種類について、韓国に対する輸出規制を実施すると、LGも速やかに代替供給元の確保に乗り出した。同社関係者は「国内と中国メーカーに接触し、製品テストを実施し、納品を受けるために各方面に問い合わせた」と話した。

 しかし、LGは現在も世界市場の70%を掌握する日本企業2社の製品を使用している。複数のパウチフィルムをテストしたが、価格と性能のいずれも基準を満たさず、量産は到底不可能との判断を下したからだ。それ以外にも二次電池の電極を安定させる正極・負極バインダー、電解液添加剤、銅箔製造設備など日本に絶対的に依存する製品が依然として多い。韓国自動車研究院のイ・ハング研究委員は「国内企業が国産化に取り組んでいるが、ノーベル化学賞の受賞者を何度も輩出した日本が重要な技術の特許を相当数掌握している状況だ」と話した。日本の技術特許を避けながら、素材・部品・装置の国産化を進めるのは口で言うほど容易ではないのだ。

 国産化できるのなら、どこの国でもやっているだろう。韓国なら出来るという発想が・・・

 そんなに簡単に工業レベルは上げれない。1つの製品を作るにも多くの部品、材料が必要だからだ。特殊なフィルムを作るにしても、それを作る装置と原材料が必要になる。その原材料も、品質がしっかりしていないといけない。装置を作るにしても、部品の精度や加工精度も問題になってくる。ネジ1本レベルで、品質が問われる。そこの部分の基礎的な工業レベルが高いから、レベルの高い装置を作ることができる。

 木材を加工するとしても、加工する道具の精度がばらばらで、寸法も滅茶苦茶だと精度の高い加工はできない。道具を作るにも、精度の高い工作機械などが必要だ。全ての工業レベルが上がってから、高度な製作機械や装置が出来てくる。残念ながら、地道な努力を苦手とする韓国では無理だろう。

 だから、たまたま隣にそういうのが得意な国があったので、そこから材料や道具を輸入して、最終的な製品だけ作ることで、ここまで発展したわけだから。それが悪いわけではない。苦手なものは苦手のものだと認識し、お互いに協力していけばいいのだけど、全部国産に出来ると勘違いするから大変なことになる。

 その国産化も、ごまかしている。

 19年の日本の輸出規制品目の一つである「フォトレジスト」は、対日輸入依存度が18年の93.2%から昨年には79.5%に低下した。代替供給元として確保したベルギーからの輸入額を10倍以上増やしたからだ。昨年ベルギーからの輸入は15.8%を占めた。韓国政府は「日本への依存度を抑えた成果だ」と発表した。しかし、これについて、日本経済新聞は韓国がベルギーから輸入したフォトレジストは日本のJSRのベルギー工場で製造されたものであり、欺瞞的な数値発表だと報じた。製造国が変わっただけで、依然として日本企業の製品だからだ。

 同様に規制対象だった高純度フッ化水素はソウルブレーン、ENFテクノロジーなど一部韓国企業が国産化に成功した。技術力を確保して量産に入ったが、それでも日本の影から逃れることはできない。高純度フッ化水素を生産するための原料需給から製造に至るまで全ての関連企業が日本の化学メーカーとの合弁だからだ。ソウルブレーンは日本のステラケミファ、丸善油化商事と合弁で設立したフェクトから原料供給を受け、ENFテクノロジーの高純度フッ化水素生産系列会社であるフェムテクノロジーは日本の森田化学工業(32%出資)などとの合弁だ。

 迂回輸入だったり、合弁企業だったりで、とても国産化とは言い難い。結局、合弁企業などを作って韓国を助けている日本の企業は甘いと見るか、それとも実質的な利益を求めてやっているのか、わからない。しかし、サムソンを創業当初から支援してきたのは日本企業だ。今回も、目先の利益を求めて支援しすぎると必ず違う形で戻ってくるだろう。

 韓国は、中国から尿素のほとんどを輸入していて、中国が輸出制限をしたときに、尿素がないとディーゼル車が動かせなくなると大騒ぎしていた時にも、尿素国産化と言っていた。半導体の素材、製造装置、NC、バッテリー素材、装置、尿素など問題になるたびに国産化と言っている。

 その先がどうなるか?少し考えてみる。すべてを韓国の企業で生産することが出来たとしても、売れるのは国内だけだろう。目標が国産化だから。韓国政府も、国産化できたら何かしら規制をして、国内企業から購入するように仕向けるだろう。

 そして、国内では国産化率を報道し始めて、韓国は強い、勝利したと宣言する。

 そこから先は、どうなるだろう。売れるのは、国内市場だけだ。韓国は輸出大国と言われる。それは、国内市場が小さいからであり、国産化した企業は、利益は出しにくい。国内で高いシェアを持つとどうなるか?韓国人の性格からすると努力しなくなるだろう。独占できれば、何もしなくても売れるから。

 海外に輸出していても、韓国製品は海外で訴訟が多発している。国内だともっと酷い事になる。輸出するにしても、政府支援の下で国内でしか売っていない製品は、売れないだろう。

 結果は、残念ながら見えている。市場規模が小さい韓国国内市場での国産化率なんて意味がない。すべてのものを国産化するなんて、どこの国でも出来ないしやる意味がない。

 それがわかっていても、一度熱くなったら「国産化」という言葉で進んでいくのだろう。