とりあえず移転してみました

ニュースねたや、IT系の記事を書いていくつもり・・・ですが、どうなるかわかりません。まあ、とりあえず やってみます。

みずほ銀行のシステムがシステムがバラバラなのはよくあること

gendai.ismedia.jp

統合時、みずほは旧3行が使っていた複数の異なるシステムを生き残らせたまま、「ゲートウェイ・システム」と呼ばれる中継プログラムでそれらを繋ぎ合わせるという方針を打ち出した。

だが、この建て付けそのものに難があった。当時の事情を知るみずほ行員が言う。

「勧銀は富士通製のメインフレーム(大型コンピュータ)の『STEPS』を'88年に導入していました。また興銀は日立製のシステム『C-base』を、富士銀行は日本IBM製の『TOP』をそれぞれ持っていた。

普通、銀行が合併してシステムを統合する時は、顧客や預金などの情報をどれか一つのシステムに全て移行する『片寄せ』という方法を取ります。

しかし、みずほは合併後も『同じ担当の役員が3人いる』と揶揄されるくらい、よく言えば旧3行が対等、悪く言えばバラバラだった。そのため、各行のシステム、ひいてはベンダーとの取引を温存しようとしたのです」

統合直前、旧勧銀のSTEPSと、富士銀のTOPを並立させ、別のコンピュータでつなぐことが決まったが、あえなく失敗。それが統合時に発生した障害の原因だった。

 昔からの言語COBOLを未だに使っているという点も指摘されていますが、何十年も使ってきて、開発されたプログラムを全て新しい言語に作り替えるって、とんでもない時間とお金がかかります。

 移行しても、サービスが改善されるわけでもなく、移行に伴うエラーや問題などで、システムが停止するリスクもあります。それを考えると、新しい言語での開発というのは、難しいです。

 これは、普通の会社でも同じでしょう。Excelのマクロで色々な計算を行っていたのをVBやVCなどで作り変えるとしたら、やるでしょうか?マクロの数が少なければいいですが、多いとやる気も起きないでしょう。

 銀行のシステムは、止めることが許されません。それを、大掛かりなシステム更改ともなると、二の足を踏んでしまいます。

 それに、複数の会社にシステムを開発させているのも普通の話です。銀行も、預金や会社同士の繋がりなどで、システムを担当させる会社を決めます。同じ会社で統一しておくと、何かしらの問題があった時に、全てのシステムが止まる可能性があります。

 データセンターなどで、引き込む回線を複数のキャリアにしたり、引き込み口を変えるのと同じように、会社を複数選択するのは普通のことです。同じ会社にだけ依頼していたら、普通より高いお金を請求されても払うしかありません。

 他の会社でも、できるようにしておくことで、価格も抑える事ができます。

 会社が違っても共通の仕様を作って、データのやり取りができるようにしています。そうしていなければ、会社が違ってデータのやり取りができないのであれば、とても困ることになるのは、簡単に想像できます。

 銀行が合併した際に、システムも統合できるのが理想ですが、簡単には行きません。ゲートウェイという形で、それぞれのデータをやり取りできる仕組みを構築するのが費用的にも、時間的にも現実的には一番いい方法と言えるでしょう。

 バラバラで、うまく行かないのは、お互いの仕様の擦り合わせや、事前テストの不足としか言えません。これらの問題は、結局システム担当と言いながら、実際のシステムを知らない人が多かったり、全てをシステム会社に丸投げして、管理しかしていない、できない人が多すぎるからでしょう。

 プログラムを作っているところですら、プログラムを読めない人が多く、下請けに丸投げで何もわからない人が多く、無茶苦茶な工数で作ってバグが多発するというのも、よく聞く話です。

 派遣や下請け、アウトソーシングという形で、自社にノウハウや技術が蓄積しない構造は、もう破綻しているとしか言えません。

 これも、メディアでは言ってはいけない話なんでしょうね。