とりあえず移転してみました

ニュースねたや、IT系の記事を書いていくつもり・・・ですが、どうなるかわかりません。まあ、とりあえず やってみます。

変化が必要なとき

恵方巻き」が大量に廃棄されているということがSNSで拡散され、それを見たスーパーで「もうやめにしよう」というチラシを掲載し、話題になっているとか。

nlab.itmedia.co.jp

ごもっともな話で、恵方巻き自体がそんなに浸透していない。最初は、コンビニとかで売っていて「なんだろう?」という感じで買った人も多いはず。
節分の豆まきも、色々な理由でしないのに恵方巻きが拡散するとも思えない。

そんな中で、コンビニだけでなくスーパーなどでも売られるようになっている。
供給するほうは多くなっているけど、消費するほうが拡大しているとは思えない。

少子高齢化が言われている中で、恵方巻きを消費するであろう年代が減っている。売れ残るに決まっている・・・
でも、会社などでは去年の売り上げベースで考えて、売り上げを増やすように予算を組むか要求してくる。
「去年は、100本でしたので・・・今年は、80本で・・・」

なんて言おうもんなら
「なんで、去年より少なくなるんよ」

と言われるだろう。

そして・・・
「去年が100本なら今年は10%増加の110本で予算組んで」
なんて言われるだろう。根拠のない、予算アップ。

10%増加で予算を組んで、その通り売れなかったら犯人探しが始まる。

そして、予算を申請した人間の責任になる・・・予算の増加はあっても減らすというのは基本的に認められない。
それなら給料減らしていいの?なんて言われるだろうけど、そもそも稼いでいるほど給料はもらっていない。

常駐する見積もりなんかを自分で見積もって
「こんなに給料もらってないけどな・・・」
なんて思うことは度々。

昇給もほとんどないし、人口も減り市場規模も縮小している時代なのだから、予算を減らすのが自然なのだけど、根拠のない予算アップはどの会社でも行われているだろう。

会社の経営陣と言われる人も、ほとんどは新しい事業戦略などは考えられないだろう。終いには、古い頭では考えられないので若い人の発想で新しい事業を考えてくれ・・・なんて言うこともある。

じゃー、経営陣と言われる人は何をするのだろうか?

新規事業も若手が考え、実際に行うのも若手だったら、何もしない経営陣こそ単なるコストでしかない。このコストをカットするだけで、商品も安くできるだろうに。若手と言われる年齢も新人が入ってこないので、毎年上がる。新人も、入れば辞めてしまう。

そもそも、新規事業を提案しても必ず却下するのも経営陣だから、実行されることはないだろう。
「現実性がない」とか・・・
「本当に、売れるのか?」とか・・・

そもそも、新規事業って誰も先は予想できないんだけどね・・・できたら、みんなやってます。

日本では、管理職という言い方をする。課長以上は、管理職と呼ばれ「会社側」の人間と判断される。組合にも入れない。
雇用される側から雇用する側という形に変わる。

本来は、雇用する側が経営戦略や方針を考え実行させる。経営陣が考えているので、会社の実績に責任を負う。だから、高額な報酬が支払われるはずなのだが、日本の場合は曖昧。

残念ながら高度経済成長期の考えのまま変化していない。作って売れば売れる時代は、とうの昔に終わっている。
現状維持でやっていけるような方針が現実的ではないのだろうか・・・

某テレビ番組でメキシコのテキーラ作りの話があったのだけど、原料となる植物を作る人、収穫する人、運ぶ人、全て別々でそれぞれが家族で行っていた。
自動化することも考えたけど「職を奪う」ことになるので変えなかったらしい。

効率化、自動化で進んできて良い部分もあるけど、そのしっぺ返しがきているように感じてしまう。
便利なものばかり追いかけてどうなっただろう。商店街はどんどん減り、書店もなくなった。交通手段も減り、高齢者は買い物するにも困るようになった。
24時間営業ばかりで、人々は疲れ24時間営業を止める店も増えてきた。

止める勇気も必要だし、市場が縮小していることを認識する勇気も必要だと切実に思う。