病床数世界一って言うけどさ…
毎日のようにコロナ関連のニュースが伝えられていますが、医療が逼迫していると言うのも毎日言われています。でも、日本って世界一の病床数では?
ダントツで一位なんですよね。では、医者の数はどうでしょう?
医者の数は少ない。これでは、ベッドがあっても何もならない。病床数に対してコロナで使用できるのは全体の3%程度だと言われている。日本の場合は、中小規模の病院が多くコロナの対応などで隔離が難しいとか、対応できる人がいないなど、病床の数だけで判断できない。
今後は、民間の病院にもコロナ対応の病床を増やすように依頼し、協力しないところは名前を公表したりするらしい。無茶苦茶だ。対応できる知識や機器、装備がないのにコロナ対応したら、それこそコロナに感染する前提になってしまう。医療に従事しているからって何でも対応できるわけではないだろう。素人でもわかる話だ。
大学病院など大きな病院に外来で直接行くと、初診料として5,000円がかかるようになっている。「かかりつけ医」にまずは行ってくださいという話だ。大学病院などの大きな病院の混雑を避けるための方策なんだろうけど、それだけ個人の診療所などの中小病院が多い証拠でもある。
しかし、病院経営というのは厳しいと言われ、市立病院などが閉鎖なんて報道も時々耳にする。ところが、個人が支払う社会保険料は毎年のように上昇している。それでも足りないからって、消費税を導入し今や10%にもなっている。
病院の経営は厳しい、医者の数は減っている。社会保険料は上がる、消費税も上昇し続けて国民皆保険を維持しようとする。なんか矛盾してないかい?社会保険料は、そこそこいい値段を取られている。消費税も痛い。病院に行かない人にとっては、支払うだけで何も戻ってはこない。それは、みんなで負担するものだから仕方はないのだが、社会人で働いている人で毎日のように病院に行く人は少ないだろう。
そうして維持している保険制度が、実は今回のような非常事態に近い状況ではうまく機能できないというのは、制度自体に問題があるとしか思えない。コロナの問題は、ウィルスという自然界に多く、どこにでも存在するものに対しての問題ではなく、社会的な既存の問題点を浮き上がらせているだけなのかも知れない。
新型コロナウィルスが収束しても、今後も新しいウィルスが出てくるだろう。その時に、どうするのか?発達した交通網、物流システム。社会活動を基盤とした経済システム。生物学上では、生物でもないと言われるウィルスに翻弄されるとは…