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ボクシング、一夜にして4団体王者に

 ここまでびっくりした試合結果はなかったように思います。一夜にして4団体の王者になるということがおきました世界ライト級3団体統一王者ワシル・ロマチェンコ(32=ウクライナ)が4団体統一戦をIBF同級王者テオフィモ・ロペス(23=米国)と行いました。

 ロマチェンコは、パウンドフォーパウンドでも上位にランクインされるほど、階級を超えて強い選手として認められています。パウンドフォーパウンドは、体重によって階級が細かく規定されているボクシングなどの競技で、階級がなく同じ条件で戦ったら誰が強いのか?という想定の元にランクされています。

 3団体のそれぞれのチャンピオンに勝って3つ(WBAWBCWBO)のベルトを取りました。IBFのチャンピオンになり、4団体での統一王者となるために今回の試合が決まりました。単純に考えると、3団体の統一王者になるくらいですから、ロマチェンコが勝って4団体の統一王者になるというのが前提で、どのように勝つか?判定なのか?KOなのか?そういう視点で見てました。

 ところが、ロマチェンコは最初からステップを使って牽制するだけで攻撃しません。折り返しになる6Rになっても、動きは変わりません。後半になり、打ち合うようになりましたが、確実に有利という状況にもならず、最終ラウンドまで続きました。

 微妙な判定になると想像できましたが、結果はIBF王者テオフィモ・ロペスの勝ちでした。

 その結果、なんとロペスが4団体統一王者になったのです。IBFの王者でしかなかったロペスが一夜にして、4団体統一王者になるという奇跡が起きたのです。

 正直、驚いてテレビの前で笑ってしまいました。こんなことがあるんですね。IBF王者の方が、他の3つの団体の王者より強かったとなると、ベルトの価値が違ってきます。そういう理由もあって、他団体の統一王者ってあんまりやらないのですが、アメリカのラスベガスでやる試合ですから、お金も集める内容で、開催できたのでしょうか?

 ボクシングの判定についてですが、1Rで10ポイントで引き分けだと思えば10対10。どちらかが、不利と思えば不利の方が−1ポイントで10対9。ダウンがあれば、ダウンした方が−2ポイントで10対8。そんな感じで、1Rごとに点数をつけていきます。6Rまで10対9だとすると、60対54ポイントになり、7R以降すべてのラウンドで有利に進めないと勝てません。もちろんダウンさせればいいですし、KOすれば当然勝ちです。

 6Rまで有効な攻撃が当てれなかった相手に、残りのラウンドで勝てる可能性は低く、判定でも挽回するのは厳しい。ボクシングも単純な展開ではなく、ラウンドごとのポイントを考えた作戦も必要になってきています。

 今回の内容については、ロマチェンコ陣営はどのような作戦だったのか?気になるところです。後半でダウンを奪って勝つつもりだったのか?

 本当に驚いた試合結果でした。