とりあえず移転してみました

ニュースねたや、IT系の記事を書いていくつもり・・・ですが、どうなるかわかりません。まあ、とりあえず やってみます。

レトロPCの話で盛り上がった話

 もう何十年も前の話。まだ、今のようなパソコンがなかった時代。それでも、一般にパソコンというものが出てきた。当時は、国内メーカーがそれぞれの規格で開発、製造していたので、メーカーが異なるとアプリは使えなかった。

 

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 当時は、それは当たり前の話だったので、なんとも思っていなかった。今考えると、不便でどうしようもない。国内ではNECが最も有名なパソコンメーカーでPC−6001mk IIというパソコンを買った。一体型というか大きなキーボードに全部詰まっているような感じ。ディスプレイなんてものはない。テレビのアンテナ端子に同軸ケーブルで接続して、テレビ側もパソコンのチャンネルに合わせるというアナログな世界。

 

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 メモリも「kB」という単位。外部記憶装置は、なんとオーディオテープだった!どうやって記憶するのか?そもそも、オーディオテープってなに?って話なのだ。データ出力としてオーディオしかないので、普通のテープレコーダーに接続し、テープをセットし記録する。

 

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 オーディオなので音声は録音できる。データは、どうやって記録するのか?それは、デジタルデータをアナログデータに変換。デジタルデータが音に変わるわけです。その音を、テープに録音し、データを取り出す時は、逆に音声からデータに変換した。

 

 音声を録音するので、これが失敗することがある。そうなると、データは全部パーだ。ドラクエで記録したデータが消えたり、復活の呪文を書き間違えて、復活できなかったりするより厳しい。ゲームもテープで販売されていた。本当に考えられない話だ。ロードするのに10分以上もかかった。ロードして失敗することもあるので、失敗した時は、接続を再度したりして、やり直しだ。

 

 そもそも、パソコンの電源を入れても何もできない。画面に色々とアイコンがあったり、アドバイザーが手順を説明してくれたりしない。最初からプログラムを入れないと何もしない「ただの箱」だ。そこで、本屋でプログラムが書かれている本を買い、手で1行ずつ入力する。

 

 入力ミスなんて当たり前なので、デバッグが始まる。動くところまで行っても、そのプログラム自体が間違っている場合もある。期待していたのとは違う場合もある。

 

 本当に酷い話だ。

 

 その後、パソコンの共通規格のMSXが出てきて、メーカー間で共通のアプリが使えるようになってくる。それも、かなり後になってからの話だ。

 

 随分と時間がすぎたものだ。