新型コロナウィルスの感染により、企業でもテレワークの導入を推奨されていますが、テレワークについては以前から言われていました。でも、全然進みません。
テレビ会議システムも様々なメーカーから発売されていますが、爆発的に導入が進んだかと言うとそんなことはありません。テレビ会議システムを作って売っていた会社にいたのですが、そこの会社の部長クラスの人の発言に驚いたことがあります。
「やっぱり、人と直接会って話をしないとダメだよ」
って、オイオイ！
この会社は、ダメだと実感しましたが、テレビ会議システムを売っている会社ですら、こんな感じですから導入する側も必要性を感じないでしょう。そもそも、会議のための出張って無駄な時間もお金も多く、出張するお偉いさん（偉いとは全く思わないが）にとっては、美味しいです。
会議のためということで、出張ができる。移動時間が長いので、何もしない時間が多い。会議に参加しても、基本は何もしない。会議が終わると、定時から飲み会に行く。そして、宿泊してから翌日に戻る。
これで、出張手当も出て、美味しいお酒も飲めて、外泊もできて仕事をした気になる。出張がなくなるテレビ会議システムなんて会議のために出張がしたいお偉いさんにとっては迷惑な存在。
予算を管理するのも、お偉いさんなので当然テレビ会議システムが導入されるわけがない。
こんな感じで無駄な事が好きな会社って多い。販売会社からの注文をFAXで受けて、その注文を社内の発注システムに入力するという事務をやるために人を雇っているところもあった。
在庫などを確認して、発注するためにしているのかと思えば、在庫数などは別途連絡している。むしろ、細かいくらいに。品番も、在庫数も分かっているので、FAXで来た内容を丸々入力してだけ。
これをシステム化すると、人が減るのでやっていない…てなことを言ってました。
WEBシステム化して、販売会社などからはWEBから入力して注文できるようにすれば、途中のタイムログも入力ミスもなくなる。本来は、そういう部分にお金を投資するべきなのだけど。人がそこに不要になった分は別の仕事を作る。
残念ながら、大手と言われる会社でもシステムを売っている側ですら、こんな感じだったので、テレワークなんて…
テレワークするにしても、パソコンをそのまま持って帰ると情報漏洩が問題になるので、シンクライアントというシステムを導入しないといけないし、家からの接続環境の構築も必要になる。
連絡用のスマホも1人1台は必要になるし。明日から、在宅勤務してください！なんて言われて出来るもんじゃない。
在宅勤務は、メリットも多い。まずは、通勤費が削減できる。出社する社員が減れば、机を置くスペースも共同のスペースにして小さくできる。光熱費なども削減できる。
メリットも多いけど、結局の所は会議は直接会って行うべきだとか、会社にはみんな揃ってするものとかの思考、思想の部分が変化しないと変えられないでしょうね。
そこが変わるには、もう少し時間がかかりそう。って、コロナウィルスは待ってくれそうにないけど。
