とりあえず移転してみました

ニュースねたや、IT系の記事を書いていくつもり・・・ですが、どうなるかわかりません。まあ、とりあえず やってみます。

韓国で内製は難しい

 韓国の文大統領は、日本からの輸入品に頼らないように内製に力を入れようと発言している。でも、現実的にかなり厳しい。というのも、李氏朝鮮時代からも基本的に、内製は得意ではないから。針などの日用品も自国でほとんど作っていなかった。それも理由があって、自分のところで作らなくても、隣の明、清から輸入すれば精度の高い品が安く手にはいるから。これは現代でも同じで、安くて良い商品が簡単に輸入できるなら、国内で製造する国は少ない。

 朝鮮からの特産物としては、朝鮮人参が中国に輸出されていたくらい。李氏朝鮮時代にも、奴隷制度が一般的で奴婢と呼ばれる身分があり、奴隷も貴族階級の資産としてカウントされていた。貴族階級の両班は、自分の土地を奴婢に世話をさせて収入を得ていた。奴婢は人として扱われないので、殺されてもお咎めなしという存在。服装なども階級によって違っていたので、身なりで人を判断されていた。

 歴代の王が何度か奴婢でも優秀な人を取り立てようとして、両班の反対にあって失敗している。それだけ、奴婢という労働力が貴族階級には必要であった証拠。戦争の捕虜であったり、朝廷の重役であった人も罪を犯すと家族がみんな奴婢として一生使われるなんて話も多い。

 そんな社会環境だから、自分達で率先して良いものを作ろうなんて思わない。そういう時代が、日本が介入するまでは続いていた。自助努力によって、朝鮮半島が変われたのかはわからない。

 歴代の朝鮮王が大同法という法律を施行しようとしても、100年以上もできなかった。この法律は、土地に対して一律に税金をかける法律で、問題があるように思えない。しかし、貴族階級の両班や王族が所有している土地には、税金がかけられていなかった。それらの土地で収穫したものは貴族が私有し、そのお金で私兵を雇い力を持ち続けていた。その土地でも同じく、税金をかけようとしたのが大同法。だから両班などが強烈に反対した。施行しても、実際に効力があったかは疑わしい。王が法律を決めて、布告したとしても全国できちんと行っただろうか?今の財閥という仕組みが、この両班にしか見えない。

 日本も戦国時代末期までは、貴族の所有する荘園と神社、寺が所有する土地には、幕府といえども手出しが出来なかった。

 歴史的にも、朝鮮半島は独自の文化や歴史がある。考え方も違うのは当然。違うという事を意識し言うべきことをきちんと言うのが大事だと思う。