韓国の文大統領は、日本の輸出規制（規制じゃないけどね）については、全く影響がなかったと言っている。
もし、影響がないとしたら、WTOへの提訴などせずに、淡々と進めていたら良いわけです。日本人として、同じ立場だったら提訴しないだろうな。だって、国内で製造できたり他国から輸入できるようになったのなら、わざわざWTOに提訴して国家間の関係を悪くする事は選ばない。無視して、淡々と進めていくだろう。
そこが、韓国という国が昔からやっている事で、日本という悪い国が韓国という進んだ良い国に悪いことをしていますよー！と世界的に言いたいのだろう。もちろん、国内の目を外に向けるという意味もありますが。
なんか、近所のワガママなガキを相手している感じですよね。ずっと、思っていたけど。
日本側も、対抗姿勢を見せています。
輸入に関しても、特に韓国から輸入しなければいけない事がない限りは、輸入する必要もない。韓国側が、ボイコットJAPANなんて官民合わせて行っているのに、大人な対応をするのも限界だということかも知れない。実際に、ダンピングを行っているかは不明だけど。
そもそも、韓国側は、国際機関というのは中立で公平な機関だとは考えていないという発言が過去にあったように、要は持てる力を使って自国に有利になるようにやってもいいという事です。
これからは、日本側も気にせずに韓国叩きが可能だということを韓国側から言ってくれているわけです。
日本側から輸入していて代替えが効かない製品は他にも多くて、今回のように3品目だけじゃない。工業用のロボットも日本のシェアが高いのも有名な話で、製造ラインのロボットや、原材料において独占状態なようなものもある。
それを、全部内製すればいい…なければ作ればいい…まあ、話はそうは簡単にはいかない。前にも書いたように、李氏朝鮮時代から朝鮮半島は中国から輸入に頼っていたため針ですら内製できなかった国。必要な物や技術は、中国から簡単に手に入った。自国で頑張るくらいなら、中国から輸入するというのが根本の考えかた。
他国からの侵略や国内での派閥争いでも中国の力を利用した。ハングルも、李氏朝鮮四代目の王の世宗大王が作ったが、漢字以外の文字を持つ国というのは野蛮な国という事で、政権内部でも批判され公には使われる事はなかった。軍事力についても強化を図ろうとしても、明に警戒されるという理由で軍事力の強化も行えなかった。実際には、何か問題が起きて、自分達の手に負えない場合は明にお願いする事を前提にしていたのだろう。
李氏朝鮮時代は、日本では鎌倉時代くらいから明治時代まで続いたわけで、その意識が根本に根付いている。だから、今でも時間のかかる基礎的な研究とかより、すぐに成果のでる研究しか重視しないとも言われている。
逆に、日本の場合は中国から遠く、簡単に輸入もできないし、回数も少ないので「唐物」と呼んで、中国から伝わったものを珍重した。中国からの書物であったり、物をベースに独自に考え発展させ、自国でも作る技術の研究なども行っていた。気候の変化も大きく、災害も多い国では、中国から伝わった物をそのまま使うのではなく、独自に変化させても行った。
そういう思想、考えがあるので、基礎の部分を重要と考えてきた。最近は、違うかも知れないけど…明治になり欧米列強と競うために国内の法の整備や文化面での強化、軍隊の強化などなど、様々な努力を重ねて不平等条約の改定にまで持っていった。
勝手に、国家間の取り決めを自国の都合で反古にするような国とは違う。
話は戻り、昔と違うので、全部内製するなんて無理だし、意味がない。コロナで話題になったマスクだって、全部必要量を内製すればいい…というのも、無理がある。重要な部分だけ内製すればいい。輸入先も複数確保し、輸入先との関係性も考えてバランスも変える。
ただ、韓国とは輸出入含めて最小限にする必要はあるだろうけど。
