ベトナムで行われたアメリカと北朝鮮の会談は、なんの合意もなく終わってしまった。
沢山の人が動いていただけに、なんだったんだろうと思ってしまった。
北朝鮮側の立場で考えみる。
核放棄をすれば経済支援とか得ることができるかも知れない。
しかし、核があったからこそ、超大国のアメリカの大統領と直接会談もできた。
核がなければ、経済もダメだし、軍事的にもない。国際的な影響力も限定的。
多くの資源と人も動員して、時間も多く使って核を開発し、搭載するミサイルまでできた。
これを放棄すると何もなくなってしまう。
国内でも、どうなるかわからない。
中国を頼りにしたいけど、。貿易摩擦でアメリカと交渉している。
中国経済も落ち込んでいる時にアメリカとは友好的にしたいだろう。
核を放棄したからと言っても、どこまで支援してもらえるかわからない。
ベトナムのようになるかも知れないけど、ベトナムと決定的に違うのは、ベトナムはアメリカに勝った国だ。
中国の支援もなく、アメリカ、韓国と戦って勝てる可能性は低い。
軍部もどこまで信用できるのか?
国内秩序ためにも核は必要。
部分的な放棄でしか交渉はできない。
北朝鮮側は、最初から交渉するカードはこれしかない。
これ以上もない。
アメリカ側も、北朝鮮のミサイルがあるので日本に地上配備型のイージスシステムを購入してもらえる。
韓国に、xバンドレーダーも配備できた。
残念ながら、平和的な解決は今の時点では誰も望んでいないのかも知れない。
いつの時代でも、苦しむのは民衆だし、力を持っていない人達。
ひもじい思いをする人が減ることを祈ることしか出来ない。