24JAPANの狙撃シーンで、スコープを外しているシーンにも違和感があったのだが、アサルトライフルを使っているのも違和感ありまくり。
こんな感じで、キャリングハンドルと呼ばれる持ち手があり、スコープはこの上に載せることになる。
そうすると、スコープで覗いて中心に標的を捉えたとしても、スコープと銃口の段差だけ着弾点がずれることになる。ゲームのように、全く弾が落下しないとしてもだ。
銃弾も、重力によって落下する。落下するのは、同じ高さから落とした時に落ちる時間と変わらない。でも、ライフル弾は、880m/sという音速を超えるスピードで進んでいくので、落ちる前に遠くに飛んでいる。飛びながら空気抵抗などで減速するので、遠いほど落差は大きくなる。
アサルトライフルだと300mくらいの距離で、照準の真ん中に飛ぶように調整する場合が多い。左右のずれは、全くないようにしていないと、距離が遠いほど同じように大きくずれてしまう。左右のずれがなく、距離だけ上下の調整をするようにしておくほうが当たりやすい。
300mで目標に対して当たるように実際に弾を撃って調整しておかないと、ぶっつけ本番ではどんな名手でも無理だろう。ライフルにスコープを乗せて調整した後で、スコープを外すのは避けたい。
実際の狙撃では、観測手と呼ばれる人が隣にいて、双眼鏡で距離の測定や発射した後の弾着場所で、次に撃つ時のスコープの上下左右の調整を指示してくれる。弾のメーカーによっても、銃口から出る弾のスピードが変わるので、事前に同じ弾で調整しておかないと1発で、目標の狙撃なんて無理だ。
狙撃用に設計された銃には、サポートするためのアタッチメントが多くついているし、銃口とスコープの段差も少ない。
狙撃用のライフルは、連射はできないけど1発のために作られている
俳優さんが詳しくなくてもいい。殺陣のように、誰か詳しい人がいて、アドバイスしていれば、もっとリアルにできる。凄い俳優陣が出ているだけに、ちょっと残念。日本版は、違うところに重点を置いているというなら、それでもいいけどCTU(カウンター・テロ・ユニット)を名乗ってはいけない。警視庁なんとかかんとかだったら理解できるけど…