年末から年始にかけての記憶に残ったイベント
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
新年の挨拶から昨年の事を振り返るわけですが、記憶に残るようなイベントがあったので思うままに書いていきます。
まずは、スーパーGT選手権。GTカーのレースなんですが、今年は色々と見所がありました。トヨタ スープラがフルモデルチェンジして新登場。そして、GT選手権にもレクサスに代わって登場しました。ニューカーが登場した年というのは、必ずニューカーが優勝するというジンクス通りに、スープラが圧倒的な強さを見せていました。ホンダ NSXは、基本はMRでエンジンを車体の中心に配置していたのですが、なんと!FRに変更。エンジンをフロント部分に持ってくるという大改造をしたのです。MRは、バランスは良いのでしょうけど、中心部分に多くの部品が集中するので、スペースが厳しかったのか?もしくは、フロントの荷重が少なくてアンダーステアが出やすかったのか?MRをFRに変更するくらいですから、大きな問題があったのでしょう。
スープラが速かったのですが、勝つとウェイトハンデで重りを搭載することになり、その結果最終戦までチャンピオンが決まらず。上位6チームが、最終戦で勝てばシリーズチャンピオンという混戦状態でした。
1位 KeePer Supra 52pt
2位 KEIHIN NSX 51pt
3位 MOTUL GTーR 49pt
6位 WAKO‘S Supra 47pt
レースが始まるとKeeper Supraが1位だったのが、MOTUL GTーRに抜かれたりするも、後半にはKeePer Supraが1位に返り咲き。シリーズチャンピオンに向けて、着実に周回を重ねていた。その後ろでは、RAYBRIG NSXが少しずつ順位を上げていた。KeePer SupraとRAYBRIG NSXには因縁があった。前のレースで、ピットロード上でRAYBRIG NSXが後ろからきたKeePer Supraに追突され、両方とも優勝戦線から脱落してしまった。
いわば、この最終戦の前に遺恨があった。RAYBRIG NSXは、2位まで浮上するも燃費的に厳しく、フルスピードで最後まで走れるか?微妙なところ。同じように、KeePer Supraも燃費的に厳しく燃費走行。RAYBRIG NSXも燃費走行をするも、ドライバーの山本尚貴が決断する。このレースで、燃費走行して2位じゃ意味がない。シリーズチャンピオンにもなれないし、このレースでも優勝できない。前回の遺恨もあり、行かせてくれとチームにお願いする。チームもフルプッシュで攻める事を承諾した。
1位のKeePer Supraが視界にも入るくらい接近。そこで、KeePer Supraもスピードを上げる。ファイナルラップになると、差は縮まるどころが広がり、優勝はKeePer Supraに決定するか?最終コーナーをKeePer Supraが立ち上がる。とその時に、KeePer Supraがペースダウン。なんと!ガス欠!その横を、RAYBRIG NSXが抜いてチェッカーを受けて、優勝。シリーズチャンピオンも手にした。
レースは、最後まで何があるかわからない。最後まで諦めないことで、全てを最後に手にした。本当に感動したレースだった。