とりあえず移転してみました

ニュースねたや、IT系の記事を書いていくつもり・・・ですが、どうなるかわかりません。まあ、とりあえず やってみます。

空自 F-4ファントム 茨城で事故が起きたけど・・・

18日に航空自衛隊百里基地(茨城)で、訓練飛行に行くF-4EJ(改)が滑走路で左主脚が折れて翼下の燃料タンクが滑走路と擦れて出火した。
ニュースでは、事故の報道しかしていない。

だけど・・・この事故には色々と理由がある。

そもそも、F-4ファントムIIと言えば懐かしい!!!と思ってしまうほど古い機体だ。
アメリカ軍で開発され実戦配備されたのは、1960年!!!なんと57年も前の話。実戦配備までに沢山のテストなどを行うので、基本設計などは1950年代のこと・・・

始めは、アメリカ海軍用の機体として設計されたので、空母で運用する「艦載機」として運用された。しかし、ベトナム戦争での活躍でアメリカ空軍、海兵隊でも使われるようになった。実際には、運用コストの削減だったのでしょう・・・

ベトナム戦争においては、Mig-15、Mig-17、Mig-21などの比較的小型の戦闘機を相手に戦っていたために、高出力で大型のアメリカの戦闘機の中では、F-4ファントムしか対抗できなかった。

相手の戦闘機の後方について攻撃するにしても、相手の回転する半径よりも大きな半径で回ってしまうと最終的には反対に後方に回られてしまう。
回転する半径を小さくするには、エンジンの出力を落として遠心力を弱めるしかない・・・でも、大きな機体だと簡単に失速してしまう。

戦闘機同士が近くで戦うような「ドッグ・ファイト」においては、機体の小さいMig-21などのほうが有利だったんです。

これも、条件があってアメリカはベトナムで戦っていましたが、ベトナムの戦闘機は中国とか他の国から飛んできたりしていたとか。しかも、地上のレーダー支援も受けていたという条件の元での話です。

F-4というのは、その時代の戦闘機なんです。

現在でも、航空自衛隊でF-4は改修などが進んでF-4EJ改となっています。国内での生産は、昭和56年(1981年)に終了していますので一番新しい機体だとしても、36年が経過していますが、現役で頑張っています。

航空自衛隊では、F-15F-2という機体がありますが事故が発生すると、その機体の運用が停止されるためF-4だけで防空任務を行っていたこともあります。

北朝鮮や中国の脅威が色々と問題視されていますが、島国で重要な防空という意味ではこんな状況です。

当然、F-4の老朽化は問題になっていましたので、次期主力戦闘機としてF-22ラプターを選定しましたが、輸出ができないということで、F-35ライトニングIIが選定されています。

でも、実戦配備にはまだ時間がかかります。その間も、F-4で任務をしなければいけません。

40年近く実戦で運用している機体で防空任務をしているわけです。自分が乗る民間機が40年近く運用されている機体だとしたらどうでしょう?

そんな状況で、今回の事故が起こっています。

航空機には、色々な大きな力が加わるので機体の疲労も早く進むと言われています。そう考えると、なるべく新しい機体を採用したほうが安全という意味では重要です。