意気込んでアメリカに行き、バイデン大統領が直接会談を行う初の外国の首相としてPRされていたのだが、行ってみると思いのほか冷遇された。
しかも、ファイザーのCEOとは直接会うこともできずに電話会談だった。ニュースでは、「それじゃー、日本からでも良かったのでは?」と突っ込まれる始末。
アメリカまで行って電話会談だったら、もっと早く日本から出来ただろう。しかし、実際はアメリカ大統領に会って、話を通してからアメリカ政府の介入があったと見るのが普通だろう。
首相だからと言って直接交渉でなんとかなるなら、世界の国中のトップがやるだろう。アメリカ政府が何かしら動いた。となると、日本はアメリカ側に何かしらの手土産を持参したのだろう。そっちの方が気になる。
アメリカでは、人種差別が問題になっている。黒人男性を拘束した際に窒息させた白人の元警官が有罪の判決を受けた。白人の警察官が、このような場合に有罪になるのは非常に珍しいらしい。
アジア人に対しての差別、暴行なども増えている。驚くのが黒人からの差別、暴行が多い。黒人は、自分たちが差別されていると、差別を無くそうとやっているのだけど、自分の方が強い立場であったり多数を占めた時には、白人からやられた事をアジア人などにやるのだろう。
この状況を見ても、差別を無くすのが難しいのがわかる。差別を無くそうというのも、結局主語があって、「自分達に対する」差別を無くそうであって自分達がやる分には問題ないと思っているのだろう。仕方ない事だけど、こんな事は昔から見ている。
学校などで、上級生から理不尽な事を言われたり、やられたりした時に悔しい思いをする事が多いが、自分が上級生になった時に、全く同じような事する人が多い。
今のアメリカと中国の関係を見ても、同じような状況だ。どちらも、自分がやる分にはいいけど、別の国が同じ事をやるのは許せない。
アメリカは、本気で中国と喧嘩するつもりはないのだろう。日本だって、中国と戦争なんてできない。今の日本で、中国からの輸入が止まればやっていけないだろう。中国製以外の製品を探すのが大変なくらい今の日本に中国は欠かせない存在。
軍事的には、アメリカに依存しながら経済では中国は欠かせない。これは、アジアの他の国も同じ状況だ。
尖閣で揉めたとしてもアメリカは、出てこないだろう。そのための自衛隊であって、自国の防衛は自国でやってと突き放されるだろう。
遠く離れた日本の島で、人の住んでいない小さな島の防衛のために、アメリカが軍隊を派遣して、場合によっては人的被害が出るような事はアメリカの世論は賛成しないだろう。
台湾の場合でも、アメリカは本気で出てくるとは思えない。
アメリカには、海外で本格的な軍事作戦を行う余裕はない。イラク、アフガニスタンであれば、損害も抑えることができるだろうけど、今の中国相手では下手したら負けてしまう。
イラクでは、油田。アフガニスタンでは、天然ガスのパイプラインルートの確保などを手に入れたけど、尖閣確保してもアメリカにはメリットはない。
日本では、個人情報の取り扱いについて国会で新しい法案が通過しようとしている。役所でも、民間でも個人のデータの取り扱いを相互にできるように変更しようとしている。これも、先の給付金の配布で手間取ったために、変更しようとしている。
問題は、そこではないはずなんだが…
いつの時代にも、こういう時に合わせて国家に有利な方へ変えていかれる。先の戦争の時にも、有事だという事で家からあらゆる金属を排出させた。お寺の半鐘だって持っていかれた。
そんな状態で戦争なんか継続できるわけがない。結局、有事を理由に国が国民の財産を奪い取っただけだ。アメリカは、本国から離れた離島でも、ビールやタバコが輸送されていた。それがないと兵隊からの不満だ募ってしまうからだ。
コロナの対応を見ていると同じ状況だと感じる。コロナを理由に、色々な規制を強化する。個人情報の扱いも、今回の件で変えていく。給付金なんて、2度目があるとは思えないし、もうやるつもりもないだろう。
コロナの感染が拡大しても、人が死のうが関係ないらしい。緊急事態宣言も、5月16日までで検討しているのも、IOCのバッハ会長が17日から来日するだとか。
もう、なんのためのオリンピックなのか?
IOCも、観客が減ったとしてもアメリカでの放映権の方が重要なので、日本が大損しても感染者が増えてもやるだろう。
そして、コロナ対応で出しまくったお金とオリンピックでの損失を回収するために、大増税が待っているだろう。すでに、消費税の増税、相続税の改正、社会保険料の増額なども行なっているのにだ。
コロナを理由に、国民から全ての財産を取りに来るだろう。
この世は、残酷でしかない。