とりあえず移転してみました

ニュースねたや、IT系の記事を書いていくつもり・・・ですが、どうなるかわかりません。まあ、とりあえず やってみます。

行き詰まった文大統領

gendai.ismedia.jp

北朝鮮政策では、文在寅政権は米朝首脳会談を仲介、南北でも関係が改善していた。しかし、ベトナムにおける米朝首脳会談が失敗して以来、北朝鮮文在寅政権に対する態度は一変、硬化した。韓国から、再三経済協力の呼びかけにも応じず、南北共同連絡事務所を爆破し、戦術核などで脅迫を続けている。

米国との関係では、北朝鮮と首脳会談を行ったトランプ大統領と異なり、バイデン政権は北朝鮮の非核化に極めて懐疑的であり、北朝鮮政策を総合的に再検討しようとしている。

そうした中、米国は「北朝鮮の非核化意思」を吹聴し「シンガポール米朝首脳会談の時に立ち戻って関係を改善しよう」と主張する文政権に不満を抱いている。

加えて、米国は「米韓合同軍事演習の実施について北朝鮮と協議ができる」「戦時作戦統制権の返還を求める」とする韓国を見て、韓国の同盟国としての態度に疑いを持っている。

 唯一、成功していた北朝鮮との関係も、トランプ大統領から変わって一転し、全く先が見えなくなっている。それだけが頼りなのか、未だに北朝鮮へのラブコールは続いている。

s.japanese.joins.com

第2次大戦の真っ只中だった1941年3月27~29日、ギリシャ西南の地中海マタパン岬で海戦が起きた。地中海の制海権をめぐる英国とイタリアの一戦だった。英国は航空母艦1隻や戦艦3隻など28隻が、イタリアは戦艦1隻と重巡洋艦6隻など26隻が出て対峙した。初期艦砲戦ではイタリアが優勢だった。ところが英国空母フォーミダブルが加わり形勢が逆転した。フォーミダブルから発進した艦載機が投下した魚雷がイタリア巡洋艦に命中したからだ。続いてクレタ島から発進した英国戦闘機までが結集し、イタリア艦隊に無差別打撃を加えた。イタリア空軍基地は遠く676キロのところにあり、役に立たなかった。イタリア艦隊は惨敗した。イタリア戦艦は大きく破損し、巡洋艦3隻と駆逐艦2隻が沈没した。2300人が戦死して1015人が捕虜となった。反面、英国は戦死者3人に軽巡洋艦4隻の軽微破損にとどまった。

当時、イタリアが近海で大敗を喫したのは統治者ムッソリーニの誤判断のせいだった。ムッソリーニは「地中海をムッソリーニ帝国の海にする」と豪語し、海軍力を大きくした。しかし彼は「イタリア半島が地中海中央に位置した不沈航母(沈まない航空母艦)であるため空母は必要ない」と言った。「海戦で、空軍機で英国艦隊に勝利することができる」というムッソリーニの豪語は惨憺たるものに終わった。マタパン岬沖海戦以降、イタリアは地中海制海権を英国に奪われた。ムッソリーニは一歩遅れて空母3隻の建造に着手したものの、長い時間がかかり機を逸した。

 空母が登場したことで一気に形勢が逆転し、イギリス軍が勝ったという記事になっているのだが、マタバン岬海戦を検索してみると全然結果が違う。というのも、空母フォーミダブルから発進したのは、アルバコア6機でしかない。クレタ島からソードフィッシュ2機も攻撃に参加している。

 アルバコアも複葉機で、とても運動性が高い機体ではないのは安易に想像できる。搭載できる爆弾や魚雷も数が知れている。6機程度では、大した攻撃はできなかっただろう。2回の攻撃で2発の魚雷は命中しているものの、その後の夜間戦闘でイギリス軍の戦艦、巡洋艦の攻撃によって大破している。

 空母だけあっても、イタリアには搭載できる優秀な航空機も存在しなかった。海軍自体も、全体的に旧式でイギリス海軍に対抗できるレベルでなかった。そんな状況で、空母だけあれば戦局を変えれるなんて事はありえない。

韓国国防部は今月22日、防衛事業推進委員会を開き、海軍軽航空母艦事業推進基本戦略を確定した。2033年軽空母実戦配備計画だ。今後の仕事として、韓国国防研究院の事業妥当性調査と来年度予算の反映が残っている。国防部は昨年軽空母を推進したが、国会は今年度予算に1億ウォン(約949万円)だけ配分した。軽空母に賛反両論があるためだ。海軍が計画した軽空母は、全長265メートルで3万トン級、垂直離着陸ステルス戦闘機「F35B」12~16機を搭載する。建造費と装備費用に2兆300億ウォンを要する。

 12機から16機のFー35Bを搭載するとなると稼働率を考えると、その4割増しくらいの機体を持っていないといけない。

軽空母は北朝鮮に知られずに東海(トンへ、日本名・日本海)や西海(ソヘ、黄海)の奥に進入することができる。軽空母に搭載されたF35Bは東・西海で北朝鮮の後方から直ちに浸透してミサイル・レーダー・指揮部バンカーを攻略することができる。北朝鮮軍のわき腹を刺すのだ。ステルス機能を備えたF35Bは北朝鮮の対空ミサイルとレーダーが少ない後方潜入がさらに易しい。海上から離陸すれば爆撃地点までの距離も短い。反復作戦が可能だ。米議会報告書によると、F35Aの1日の出撃回数は2~3回だが、F35Bは3~4回だ。空軍F35Aとの役割分担も可能だ。F35Aは北朝鮮軍前方地域のミサイルとレーダーを、F35Bは側面浸透で北朝鮮後方地域のミサイルと指揮部バンカーを分けてはさみ撃ちにすることができる。ステルス機が北朝鮮軍の敏感な重要標的を除去したら、F15KとKF16が大量の爆弾とミサイルをのせて本格的な爆撃に出る。

 知られずに…という部分があまりにも都合が良すぎるけど。Fー35Bの行動半径は935kmなので、確かに日本海からも攻撃は可能なのだが、日本の排他的経済水域から攻撃でもするつもりなのだろうか?

 確かに、北朝鮮はステルス攻撃機から防御する手段はないかも知れない。北朝鮮は、圧倒的な火力と人員と核ミサイル、通常ミサイルの波状攻撃で、重要拠点を攻撃するだろう。12機のステルス攻撃機が往復して攻撃している間に。作戦本部が落とされれば終わりだ。首都陥落でも、同じだろう。空母さえあれば万能という幻想は捨てた方がいい。