こんな事があるのか!と驚いてしまう内容でした。軍事用の通信衛星を打ち上げたまでは良かったのですが、それを制御する端末は開発していなかった。衛星は、使うこともなく宇宙空間をのんびり遊泳です。
韓国は今年、初となる軍専用通信衛星「アナシス2号」を打ち上げたが、肝心の衛星を制御する端末は開発していないことが19日までに分かった。軍の衛星を軌道に上げても、衛星を活用することもできずにいるのだ。この先も1年ほどは衛星が空転する可能性が高いと伝えられている。
韓国は、自前で衛星を打ち上げる事が未だにできていない。この衛星も、アメリカのケネディ宇宙センターからスペースX社のロケットで打ち上げられている。衛星自体も、ロッキード・マーティン社からの提供なので、要は何も作ってもいないし打ち上げもお任せだ。
そうなれば、基本的にはお金払ってお任せなので、打ち上げた後に「あれ?これってどう使うの?」なんてなった時に、「いや、お客さんで端末持ってない?」「いや、持ってないがなー」「ほんまかいなー」なんて会話があったかは知りませんが、知った時はみんな冷や汗もの。
一年も、何もせずに宇宙空間を漂う衛星も、優雅に宇宙遊泳を楽しんでいるでしょう。
そういえば、東証で起きたトラブルも開発元のアメリカの会社が数年前から仕様変更でバックアップ機能をオフにする仕様にしていて、それを富士通が誤って解釈していたとか。
バックアップもオフにしていても、今までは障害発生時に自動的に切り替わる仕様だったのが、仕様変更によってバックアップが機能せずに止まってしまったようです。
バックアップの仕組みがあっても機能しない。しかも、開発がアメリカ。なんか似てますね。
大規模なシステムになると、簡単にテストなんて出来ないし、海外製だとマニュアルも不十分だろうし、簡単にはいかないようです。
アメリカは、GAFAに代表されるように巨大なIT企業があり、その他でもアメリカしかできないものが多い。ルーターと呼ばれる通信装置も、Ciscoが多く使われている。ドラマの「24」で有名になった着信音もCisco社のIP電話の音なのは有名な話。
ルーターの中身も、PCみたいなものですが、重要なのはプログラム。Googleも検索エンジンのプログラムで市場を制覇した。Apple、Facebookも同じく、アプリを開発している。Amazonも同じ。本屋さんじゃない。通販の会社でもない。会長は、元々、株式取引のプログラムを作るクオンツという職業の人で、AmazonがAWSというクラウドを売っているのも、本当は、それを売ろうと思っていたからで、通販は本業ではない。
残念ながら日本は、トヨタが一番で、注目されるのは従来の企業の場合が多い。いや、トヨタも好きなんですが、新しい産業が育っていない証拠。いやいや、元々、SONY、TOSHIBA、NECなどコンピュータ関連企業は日本のお家芸みたいなものだったのだが。
いつの間にか、衰えてしまった。世代交代が必要だ。