とりあえず移転してみました

ニュースねたや、IT系の記事を書いていくつもり・・・ですが、どうなるかわかりません。まあ、とりあえず やってみます。

GSOMIA破棄で北朝鮮は喜びアメリカは困惑する

 「GSOMIA」破棄が話題になっていますが、GSOMIAの役割も認識していたものと少し違うようです。「軍事情報包括保護協定」ということで、軍事情報を共有する協定というよりも、保護する協定という意味が強いようです。

 日本と韓国が協定を結ぶことで、日本がアメリカに提供した軍事情報をそのまま韓国に伝えることができ、同じように韓国からの情報を日本に伝えることができる。この協定がなくなると、日本からの情報をアメリカが韓国に伝える場合に加工して伝えることになり、アメリカ側の事務処理が煩雑になり、スピードも欠けます。

 アメリカ側の処理の簡素化と、3カ国の連携の強さを示す意味が強い協定で、中国も北朝鮮もGSOMIAを良く思っていない。そういう意味では、今回の破棄を決定したことで、北朝鮮は当然喜び、中国も影で喜ぶ。

 文大統領は、北朝鮮と一緒になることで経済的にも日本を追い越すことが出来ると考えているので、北朝鮮に喜んでもらえて日本にやってやったというイメージを植えつけることが出来る今回の決定は当たり前だったのかも知れない。

 GSOMIAでの情報提供回数としては、韓国側の発表では次のようです。
 2016年 1件
 2017年 19件
 2018年 2件
 2019年 7件

 韓国軍は、延長を望んでいたようです。この協定を破棄することで、9割以上損をするのは韓国だから、韓国軍は破棄に反対していたようですが、軍の上層部は文大統領派で抑えていて、メディアも抑えているので、反対もできないようです。

 韓国は、「反日」「離米」「従北」「親中」に舵をきったのでしょう。過去にも同じように朝鮮内で親中派(清)、親日派、親ロシア派に分かれて権力闘争をしていました。それぞれの派閥が、他国の軍隊を介入させて他の派閥をけん制していた。自分の派閥を有利にするためなら他国の軍隊を呼び込むのもいつもパターンです。

 今回は、北朝鮮と一緒になることだけを考え、1年以内に日本製からの輸入品を内製し、更に北朝鮮とも仲良くなり安い労働力、地下資源などを入手して、経済的にも強大な国になり、中国との関係も良くなり貿易も活発になり安泰というストーリーなのでしょう。

 韓国は最早友好国ではなくなったので、日本はこれから半島から攻撃される前提で国防を考えないといけなくなるでしょう。朝鮮半島からアメリカ軍が撤退するのは決まっているので、その上での国防を考える段階に進んでいくでしょう。