とりあえず移転してみました

ニュースねたや、IT系の記事を書いていくつもり・・・ですが、どうなるかわかりません。まあ、とりあえず やってみます。

単純に最低賃金だけ上げればいいという話ではないと思うのだが

 先日の参議院議員選挙では、候補者のテレビ演説でおもしろい人が数人いた。いや、おもしろいって言っては失礼なのだけど、準備不足なのか全く文章が意味がなしていなかった人や、数秒の沈黙があった人など見ているこっちとしては「大丈夫なのだろうか?」と思ってしまう候補者を見て何故かほっこりしてしまう。

 それにしても、高齢者と呼ばれる年齢の人が多かった気がする。もうやることがなくて、選挙にでも出るかという感じなのだろうか・・・

 今回の選挙では、年金の話が多かった。安心して生活できる年金制度・・・みたいな感じで各党が言っていたけど、いつから日本の年金はそんなに手厚くなったのだろう?だいぶ前から年金だけでは暮らしていけないので、民間の年金保険などを追加で加入する人も多かったし、保険のおばちゃんも必ず勧めてきていた。

 そもそも、現役世代のほとんどは自分が納めた金額と同額の年金は平均寿命まで生きた場合は受け取れないって数字が出ていたはず。つまり、払った金額さえも戻ってこないのは確定なはずなのだが。同額が戻ってきても実際はダメなんだけど。

 今の1万円と1年後の1万円では、今の1万円のほうが価値がある。十年前の1万円と考えると十年前の1万のほうが色々と買えたと実感できるはず。さらに50年前の1万円とかでは?って生きてないのでわからないけど、明治の頃は、1万円で学校が建てれたなんて聞くくらいだから、お金の価値というのは年々下がるというのは基本。

 つまり、20年以上も払っている年金では、20年前の1万円のほうが高いはずなので、本当は受け取る金額が数パーセント上がっていないとおかしい。預金したと考えると、20年の定期預金で20年後受け取ったらお金減ってました・・・っておかしいやん!ってなる。

 年金制度って矛盾だらけ・・・なんだけどね。でも、サラリーマンは会社が給料から天引きしているので、どうにもならない。さらに、会社としても実際には半分払っている。社会保険料も半分払っている。人を雇うのって大変なんです。

 年金の話と同じように最低賃金を上げる話も出ていた。1,500円くらいにすれば普通に仕事して生活できるという話だった。確かに日本は、労働者の教育レベルも高く、意思疎通もできるし労働者のレベルが高いと言われている。その割りには、賃金が安い。更に、サービス残業までして働く人種なんて珍しい・・・

 仕事をしても普通に暮らせないというのも問題になっている。最低賃金を上げれば、もっと普通に暮らせる人が増えるというのは確かに良いと思うのだけど・・・韓国の文大統領が実は、最低賃金の引き上げを行った。そういう意味では、労働者の事を考えている人なんだと思う。しかし、結果はどうなったか・・・人が雇えないので解雇される人が増えてしまった。

 日本でも、同じことが起こるだろう。確かに、最低賃金を上げれば何でも解決できるように思える。しかし、企業の業績が上がらないと賃金が払えない。結果、解雇するしかない。もしくは、サービス残業でもして時間外でも働くか、非正規の社員を増やすようになる。理想は理想なんだけど、実際には逆のことになってしまう。

 派遣社員も、同じところに5年働くと正社員にしないといけないという制度に変わったけど、これも結果的に5年経過すると別の会社に異動という事になるのは誰が考えてもわかる話だった。理想は、派遣社員も正社員にするという事なんだろうけど、現実は違う。

 一番の問題は、20年以上も不景気が続いていることが問題で、経済について明確な考えがある党なんてなかった。介護や観光とか言うけど、介護って本当に成長産業なのだろうか?結局、現時点で一番お金を持っている世代が高齢者だからで、そのうち高齢者もお金に余裕がない世代になれば、どうにもならない。結局、蛇が自分のしっぽを喰っているようなものだ。

 観光だって今は騒いでいるけど、テロや世界的な感染病が流行ったら一気に下火になる。これも、何度も経験しているはずなのだが・・・ハイテク産業やデジタルコンテンツなど日本が得意としている分野でしか稼げないと思う。

 社会保障の充実だけ言っていると行き着く先は共産主義なんだろうか?