また高齢者の運転による重大な事故が起きてしまった。場所は、福岡市の早良区。藤崎駅という地下鉄の駅もあり、バスも多く通る場所。自分の記憶では、早良区の区役所が駅の近くにあったはず。
南から車が交差点に入って事故を起こしていたけど、あの場所は昭和通りに入る交差点でとにかく人も車も多い。
高齢者の事故の原因を解説されていたけど、どうも途中の動作を省略してしまうらしい。
通常のブレーキの動作ではこんな感じになる。
1 アクセルから足を離す
2 足を上げる
3 足を左にずらす
4 ブレーキを踏む
このような手順になるのだけど、2と3を省略してしまうらしい。パニックになると。ブレーキを踏んでいるつもりが、2と3を省略しているので、踏んでいるのはアクセルペダル。結果、暴走するけど足が離れない。ということだとか。
ブレーキがアクセルより上がっているのは、力が必要なのである程度ストロークが必要になるし、ブレーキの力加減の調整も必要なのでアクセルを踏むより足を少しあげないといけない。
それにしても高齢者の事故が多すぎる。オートマであれば左足ブレーキを練習してほしい。マニュアルであればクラッチ操作が必要なので左足に仕事があったのだけどオートマでは左足は何もしていない。レーサーのテクニックとして、左足ブレーキは必ず使う技術なので左足ブレーキを日常的に練習していれば、アクセルを戻せないとなっても左足ブレーキで対処できるかもしれない。ブレーキの方が力が強いので、減速させることは可能。
同乗していたと想像すると、同乗者ができる対策としては危険が伴うけどオートマのギアをニュートラルにするか、サイドブレーキを引くしかない。車は加速している時が一番安定している。ギアをニュートラルにすると不安定になるけど、暴走した状態から更に加速するよりはマシだし、サイドブレーキも後ろのタイヤにしか効かないので、その状態でハンドルをきるとスピンもしくは横転する危険性が高い。
でも、更に加速して多くの人を巻き込む危険性があると判断したら、自分ならギアの変更とサイドブレーキはやると思う。ある程度減速できたらハンドルをきってスピンさせて止めることまで出来るかもしれない。
車メーカーも対策として、急な加速があった場合は何かを操作をしないと数秒で加速を止めるとか、センターコンソール部分に助手席からでも操作できるような緊急停止スイッチも必要なのかも知れない。
高齢者だけでなく、運転中に病気などで意識を失う可能性もあるわけなので。完全な自律型自動運転の前に安全対策をしておくと自動運転でも同乗者が危険と判断して何かしら対策できる方法が装備できるかもしれない。
ますます高齢化が進む日本というより世界中で必要になってくる技術や対策だと思う。