アメリカ、韓国で5Gの通信サービスが開始されました。ニュースでは、これから5Gが普及するとこんな事ができますと説明されてました。
まずは、高速、大容量の通信が可能。これは、単に早くなるという話。
次に、低遅延。これで、自動運転などでも活用でき、更に開発が進むと予想されてます。
遠隔医療などにも活用が期待されるとも。
5Gが導入されることで、色々なサービスが提供できるような話になってましたが、実際には難しいと思ってます。
5Gの要求仕様
超高速通信 最高速度10Gbps
超低遅延 1ミリ秒程度
多数同時接続 100万台/km2の接続
モバイル通信として使うには、4ミリ秒程度最大遅延という仕様らしいのですが、それだけの遅延に抑えるのは難しいと思うのです。
現状での通信システムは、こんな感じのはずなのですが実際のデータなどが格納してあるサーバまでは、通信回線を使います。アンテナの性能がいくら向上しても、アンテナ局からの通信回線を太く早くしないと遅延を少なくするのは難しいです。
アンテナで受けた信号は、電気信号なので光ケーブルを通すには光に変換する必要があります。
それぞれの機器で、数ミリ秒の遅延が発生するので遅延はゼロにはできません。
サーバなどでの処理時間もかかるので、遅延時間を改善するには設備の増強が必須です。
5Gに対応したアンテナを設置するのも大変な作業です。それに伴って、回線の増強などもしなければ回線がネックになり、速度が出ません。
アンテナに近いところにサーバを置いて遅延を少なくするようですが、各地区にサーバを置いてデータを同期するのも大変な作業です。
現状ですらデータ量が増えてデータの使用量が決められているような状況で、もっと高速な無線になれば更に制限がかかるでしょう。
5Gになれば自動運転もできるという感じの報道は怪しい限りです。電波が届かない場所や、地域ではどうするのか?通信がありきでの自動運転は怖すぎます。自律走行が前提でないと使えません。
4Gになって変わったのは、YouTubeが見れるようになったくらい?では?5Gになったとしても、モバイルルータとしてスマホが活躍するくらいでしょうか?
それでも、通信制限かかるだろうなー。