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長与千種さん、暴漢に襲われるも防御に徹する

長与千種さんと言えば、名前はある年代以上の人は誰でも知っているであろう「クラッシュギャルズ」として活躍した女子プロレスラーだ。

今でも現役で試合に出ていて、団体の代表までやっているから凄い。

その長与さんが、北海道での興行の後に食事をした帰りに事件に遭遇してしまった。
通りの駐車場から女性の悲鳴が聞こえたので、警察への通報と現場に向かったらしい。

そこで、女性を押さえつけている男性を発見し、止めるように声をかけ引き離した。
ところが、男性のほうは長与さんの頭を押さえつけたり、手を組み合った際に逆側に捻るようにした際に長与さんの小指が骨折か靭帯が切れた疑いがある。

ここで、不思議に思ったのが相手が175cmの中肉中背の男だとしても、長与さんは、数々の死闘を経験したプロレスラーだ。

それに、周りには若手のプロレスラーが数名いた。
長与さんは常々若手のレスラーに、リングの外での暴力を戒めていたということで、若手レスラーも何もできないでいたと。

長与さんも、防御に徹していて反撃は考えていなかった。

プロレスラーというのは、技を受けて受けて耐えてから返すという言葉はよく聞く。
それだけ頑丈な体を持っているのだろうけど、攻撃されても反撃しないというのは人間の防御反応としては自然な反応。

それすらも、冷静に考えてプロレスラーが普通の人に攻撃したら大変なことになる・・・という意識があるのだろう。あくまでも防御に徹するというのに、感動すら覚えた。

打撃系格闘技しかやっていないと、どうしても相手を倒すことを考えてしまうし、手を出してきたら反射的に反撃してしまう。

ちなみに、長与さんはある空手流派の先生に弟子入りして打撃技を学んでいた。だから、打撃ができないわけではない。

プロレスラーの意地と根性と精神をほんの少し感じた気がする。