結局、もめている。いつもこうなる。
親や兄弟ともめる人は多いと思うけど、うちは特に特殊だ。
説明しても誰も理解はしてくれないけど、会ってみてから聞いてみると理解してくれる。
他人からすると「とんでもないレベル」なのだ。
本当にとんでもないのだ・・・いや、本当に。他人に理解できないレベルで。
だから、子供の頃から早く家を出ることだけ考えていた。実際に、高校卒業後に関東に就職して離れることができた。
その時には、当然家に帰るつもりもなかった。
会社の寮に住んで色々な人と生活して、仕事をすることで色々な事を学びながら、格闘技も学び、そこでも色々な人と会った。
色々な人と会ったり、色々なことをすることで、自分の足りない部分や考えの違いなどもあり、何が足りないのか?どう思考すればいいのか?などを勉強もしながら、会社で必要な知識も勉強した。
転職なども経験しながら、一旦は九州に戻った。親の健康面などで心配になったからだけど、ここも失敗だったかも知れない。
その後、関東に戻ってくるのだが、最初は関東での生活に戻るのは嫌だったのだけど、生活を見直すためにも良いと考えた。
年が経ったことも関係しているのだろうか、関東での生活は思ったほど大変では感じなかった。若い時は、なにもかも急ぎすぎていたのかも知れない。何に対しても満たされない感じというのが若い時には感じていたのだけど、正直どうでもよくなった。
ただ、色々な知識を吸収することとトレーニングだけは継続していた。
疎遠だった実家にも、年1回は帰るようにしていた。1回帰るだけでは問題は起きない。長い時間居ると問題が発生するのはわかっているので、1泊2日くらいで帰るようにしていた。
そもそも、家に居ても何もない。本当に何もないのだ・・・
暇をもてあましてしまう。テレビを見るしかないのだが、見るテレビも限られてしまう。
インターネット環境もないので、情報が遮断されているような状態なのだ。
本を読むにしても、近くに本屋もない・・・情報が取ろうとしても手段がなく方法もない。
そんな環境では、長くは居られない。
仕事が忙しければ、連絡することもないので関係ないのだが、結婚するとなった時に変わった。
ここでも大騒動だった。思い出しただけで嫌になる。
それでもなんとか顔合わせや結納、結婚式までできた。最初は、結婚式だけこちらで行うつもりだった。
親欠席で。
そのくらいの気持ちだった。呼ぶつもりはなかった。
結果的には、出席した。それから、親同士の交流もあり、少なからず関係を持つことになった。
ただ・・・忘れていた。彼らは、変わらないのだ。昔から変わらない。
自分達が一番正しいと思っている。自分の住んでいるところが一番だと思っている。
少しでも指摘すると、後から怒りとなって一方的に怒ってくる。
たとえ、間違ったところを指摘したとしても。
法事の前に家の宗派を「浄土真宗」と言っていたので、いや「浄土宗」だからと指摘しても、うちは前から「浄土真宗」だったからと・・・
そもそも、浄土宗と浄土真宗の違いを知らないと思うのだが・・・
知り合いにも指摘されていたのだけど、浄土真宗だからと言っていた。どうしようもない。
だから、友達もいない。
法事の際に、本尊の名前を聞いていたのも衝撃だった。その程度の知識なのだ。
自分も知らなかったので、祖父の法事に参列した時に、不思議に思って色々と調べた。
「南無阿弥陀仏」と唱えるのはわかっていたので、「浄土宗」「浄土真宗」なのは早々にわかる。
本尊も念仏から「阿弥陀仏」だとわかる。
浄土真宗は、歴史が好きなので一向一揆で有名。お坊さんも剃髪しないとか、結婚できるなど他の宗派と違う特徴がある。
数珠の形などからも、自分の家はやはり「浄土宗」であると確信していた。
間違っていると色々と問題があるので、違うことを指摘しても実家では違うほうに取るらしい。
それくらい、おかしな家なのだ。間違いを指摘しても誰も理解しない。
調べようともしない。それが楽な生き方なのは理解できる。
今の環境から変えなければ努力も何も必要なくなる。それは楽な生き方。それを選択するのは別にかまわない。
どんな生き方をしてもいい。それを選択するのも自分だから。
問題なのは、自分達の固定概念に固まり少ない知識だけで判断して他人を批判することだ。
うちの家は、そこだけは天下一品だ。とにかく、何に対しても不平不満を言う。
気にいらないことが1つでもあると文句を言ってくる。自分の思い通りにならないことが1つでもあると文句をいう。
できることと出来ないことがある。それを指摘しても、理解しない理解しようとしない。
今回の件で、本当に縁を切ろうと覚悟した。
しかし、調べてみても親との縁を切ることはできないようだ・・・
音信不通になるしかない。それも面倒な部分もある。連絡がないと怒り出す。
なので、たまに連絡する程度で絶対に実家には行くことをしない。
当たり障りのない感じで、いなくなるのを待つしかない。始めて、そこで縁が切れる。
あとは、同じ環境でどうしようもない状態になっている兄弟だが、これは親との縁が切れた段階で自動的に切れる。
環境が人にどれだけ影響するのか?親の影響がどれだけ大きいのか?本当に痛感する。
その環境を変えれるのも自分だけ。
本当に、若い時に実家を出て良かった。
苦労することは多い、今までの考えとは違うことも沢山ある。そこで葛藤して、何が正しいのか?そもそも、正しいというのもなく、何が今、一番良いのか?
まだまだ、学ぶことが多いし学びたいことも沢山ある。
意味不明な理論に惑わされている暇はない。