とりあえず移転してみました

ニュースねたや、IT系の記事を書いていくつもり・・・ですが、どうなるかわかりません。まあ、とりあえず やってみます。

AIによって職がなくなるという話は本当なのか?

「AI」というキーワードでニュースを聞くことも多いけど、中には「それってAI?」って思う内容もあったりする。
コンピュータでデータを処理することは単なるプログラムの仕事でAIじゃないし、ビックデータを使うからと言ってもAIじゃない。

ビックデータからAIでデータを抽出する・・・なんて言葉が出てくるけど、AIじゃなくてもできるよね・・・
ビックデータと言ってもデータはデータ、今までの定義でデータの抽出はできるわけでAIである必要はない。

AIだとなにができるのか・・・「ディープ・ラーニング」と言われる学習機能によって自ら学習することで処理を変化させることができるのがAI。
例えば、今までのプログラムで「A」という文字を認識するには文字コードで認識したり画像で判断したりする。画像で認識する場合もこの部分とこの部分が他の色と違う場合は「A」と判断する・・・という形のプログラムを組む。

ところが、手書き文字で「とんでもないくらい達筆」だと人が見ても「これ?A?」なんて文字だとプログラム的には「読めない」

ところが、自動学習をすることで沢山の手書きの「A」を見ることで様々な「A」を判断できるようになる。
しかし、学習しないといけないので沢山のパターンの「A」というのが必要になってくる。

人間が「A」と判断できるデータを提供しないといけない。

この学習という部分の要素が大きいのが今の段階の「AI」
将棋ソフトや囲碁ソフトも、ソフト同士で対決させて様々パターンでの勝ちかたを学習して強くなっている。
今までのプログラムでは、プログラムを組んだ人以上に強くなるのは難しかった。それを色々なパターンで学習するからAIは凄い。

それで考えると、データの処理などでは「AI」は関係ない。データの中身で処理する内容は決まっているからだ。
集計ソフトとかで、「1年前にこの項目を変更して対象から外していたな・・・これは、数字を誤魔化すためか・・・忖度して今回も・・・」
なんてAIが考えて変な処理をされても困る。

AIが必要なものと必要でないものがある。

そう考えるとAIが進化したからって職が無くなるという話は飛躍しすぎている。そもそも、なんでもかんでもAIにできない。AIはコンピュータの処理だけで他はできない。
実際に動く物が必要になってくる。その実際に動く部分とAIの価格が人間を雇用する金額と比較してどうか?

AIによって10年以内になくなる職業とかも報告されていますが、ちょっと怪しいです。

そもそも日本では「人手不足」が問題になっています。就労人口が今後も減っていきますが、介護などで人が必要な職は増えるばかりです。AIによって、職が無くなることで足らない場所に人が移動すればいいのですが、日本の雇用形態ではなかなか難しい。

これからは、自由に職を変えれるように変わらないと人手不足も解消しないでしょう。

それに、20年以上にも不景気の時代が続いたために新規の雇用をしていない会社も多く、中間層以下の人がいない、もしくは派遣しかいない状態の会社も多いでしょう。
この段階になって、次の世代の人材がいないと騒いでいる会社も多いはずです。

20年以上もの不景気によって会社は人を育てる余裕がなく、経験も少ない人ばかりになっていますので、企業の不祥事なども増えていくと予想します。

雇用形態も、組織の体制も含めて大きな改革が必要な時かもしれません。