とりあえず移転してみました

ニュースねたや、IT系の記事を書いていくつもり・・・ですが、どうなるかわかりません。まあ、とりあえず やってみます。

核弾頭を搭載したミサイルを撃墜しても、核爆弾として爆発しない

先日ニュースの中で「核弾頭を搭載したミサイルを撃墜するとどうなるか?」という話題になっていました。その中のコメンテーターの方が、「ミサイルを撃墜しても、爆発しない」と発言して、他のコメンテーターの人が驚いていました。

単純に、「核爆弾」という言葉から考えられるのが、なにかがきっかけで爆発するというイメージでしょう。ただ・・・核爆弾ってちょっと違うのです。

じゃー、どうやって核爆弾ってあれだけ大きな爆発がおこるのか?

核分裂を使うということですが、ここでは割愛。円形のプロトニウムを取り囲むように円形に爆薬を配置します。円形なのでいくつものパーツを構成して、円形にしますので爆薬がサッカーボールのようになるのでしょうか・・・そんな形状の爆薬を同時に爆発させます。

そうすると、中止部に向かって爆風が向かっていきます。爆弾での爆風なので、とんでもない圧力になります。

真ん中にあるプロトニウムは、その凄い圧力で圧縮され高濃度、高温になった状態になり核分裂をおこします。
核分裂によって、更にもの凄い超高温、高圧力となり、臨界に達すると、ものすごい風と熱が放出されます。

原爆の映像とか、アメリカ軍の実験映像とか見ても「爆風」が凄いのですが、核爆弾というのは爆風と熱で広範囲の物を破壊するものだと理解できます。

ここで、爆薬を円形上に配置して同時に爆発させるのが1つでも遅れてしまった場合・・・それは、遅れてしまった反対側にプロトニウムが出てしまったり、爆風が逃げてしまって重要な核分裂がおこらなくなります。

それだけ、核爆弾って精密な動作が必要なんですね。だから、簡単に作れるものでもないと。

ちなみに、広島とか長崎に投下された爆弾は、一番効果のある高度で爆発するように地上との距離を測って、セットした高さで爆発するようになっていました。
皮肉にも、高度を測定するアンテナに「八木アンテナ」の技術が使われています。テレビの受信用アンテナの魚の骨のような形のあれです。

高度まで測定して、同時に爆発させるなんて「精密機器」みたいなものですから、核弾頭を搭載したミサイルを迎撃用のミサイルで撃墜しても、核分裂は起こらないので、核爆弾としては機能しないということです。

でも、爆薬は搭載されていますし、高濃度の核物質は搭載されているわけですから、危険なものであるのは変わりありません。