ニュース番組で「起業」についての内容だったのだけど、日本は起業の数が少ない。G7の中でも6番目、ドイツよりはいいけど、世界的に見ても起業しづらい国ということだった。
起業までの手続きとかお金の面も他国に比べて大変ということだった。
確かに色々と大変なことは多い。まず、印鑑を作らないといけない。印鑑と登録し、その印鑑を使わないと登記できない。
書類手続きも多いし、お金もそこそこかかる。結局、事務手数料とかで取られる。
会社の登記が終わってもそれだけで終わらない。
税務署や、年金事務所にも行かないといけない。
それぞれ、色々な書類が必要になる。その際に、登記された内容の書類が必要なので、まずは法務局で登記できていることが前提となる。
お金を出せば、全部代行してくれることはできるけど、ここでもお金がかかってしまうので、簡単に起業できるようにはなっていない。
そもそも、法律が変わるまでは有限会社で300万円の資本金が必要で、株式会社にするには1,000万円必要だった。
だから、まずは有限会社でスタートというパターンだったけど、今は1円から法人にすることができる。
最近できた1円の資本の会社よりは、「有限会社」のほうが昔からある会社として信用があるとかないとか・・・
起業のハードルが高いのは事実。
そこで、小学生の授業で「起業」を体験しようという取り組みがあるということで、テレビでその取り組みが放送されていたのだが・・・
起業の内容が、「ストラップ」を作ったりとか酵母から何か作るとかだった。それを手製の広告とかで宣伝して売るという内容だった。
コメンテーターの人も指摘していたけど、教える先生側が対応できるのか?ということもそうだし、内容としてもどうなんだろう・・・と。
未だに「物を作る」という所から離れていない。今の小学生が大人になった時に、それらの内容で起業をするのは難しいだろう。
そう考えると実質的に起業できるような内容で考えたほうがいいと思うのだが。
しかし、教える側の先生は「起業という考えでみると正反対」にいるような人だから、きっと無理だと思う。
「起業」と言っても会社を作ればいいわけではない。なぜ?会社を作る必要があるのか?そこで、何をするのか?
その部分から授業でも考えさせなければ、「起業」だけが目的になってしまう。
別に会社を作らなくても日本では経済活動はできる。
「個人事業主」という方式がある。小さな商店で営業している場合とかは、多くはこの方式。
別に「法人」にする必要はない。だから「起業」なんてしなくていいのだ。
面倒な手続きが必要な「法人」ではなく簡単な届けでできる「個人事業主」のほうが、有利な場合もある。
それでも、何をやりたいか?何を変えたいのか?そこがないと難しい。本当に。