近くの大きめなお寺に初詣に行ったのですが、厄年の一覧表を見ながら、「厄年って多いな・・・」なんて思っていると方位ごとの厄も記載されていました。
今までは気にしていませんでしたが、九星での方位が記載されていたのですが、ちょっとね・・・
九星とは、九の星が順番に回るようになっていて、生まれ年でどの星になるかがわかります。自分の生まれ年の星と今年の星によって、いい方角とか悪い方角があると言われています。
「九星気学」という占いで、性格とか方角の判断に使用されます。
元々は、中国から「奇問遁甲」「八門遁甲」と言われる方位を占うもの中に九星が出てきます。「奇問遁甲」は、とても複雑なので日本で独自にわかりやすいように簡易的にしたものが、「九星気学」と言われています。
「奇問遁甲」でも、「九星気学」でも、旧暦で計算されます。そう、「旧暦」なんです。
旧暦で年が変わるのは節分からです。旧正月からです。1月生まれの人は、前の年の九星になります。同じように、2017年の九星の一白になるのは、2月の節分からなんです。
ところが、お寺の方位の所には何も書いてありませんでした。つまり、九星という考えが「旧暦」で考えているのに、今年の方位除けは・・・と書かれているのに違和感を覚えてしまったのです。
そんな細かいことは・・・と思うかも知れませんが、「厄除け」って重要なものだと思うのです。そう考えると、1文だけ追記してくれていればいいのですけどね。
「九星で年が変わるのは、2月の節分からです」
という感じで。
ちなみに、九星の方位で考えると遠くに移動したり泊まりがあるような移動の場合は影響が大きいと言われていますので、自分の星にとって悪い方角に移動するような場合に「方位除け」の御祓いをすると影響が少なくなると言われています。
なにがなんでもダメ!方位除けしないと「厄」!となるというものでもないというのが九星の考えです。
「方違え」という平安時代以降から使われている方法で、一旦別の方角に行ってから最終的な目的が吉方位となるように移動する方法もあります。
お寺で大きく書かれているだけに、もう少し説明があってもいいように思いました。実際に、一緒に行った人は「今年も厄だよ・・・もう、厄ばっかりだよ・・・」って凹んでいました。
方位での厄について説明しましたので、納得していました。
「厄」とか言って脅すのは止めようよ・・・