戦国時代物などを見ていると、一族で同じ名前を使うのが出てくる。何十年も前に見た「毛利元就」では、通字について説明がされていた。
記憶している内容としては、一族で名前に共通の文字を使う。毛利家では、「元」の字を使う。
嫡男は、通字を名前の下に使い、次男以降は上に使うという方式らしい。
元就の父は、「弘元」。元が下にあります。
弘元の嫡男で、元就の兄は、「興元」。これも、元が下にあります。
次男だった「元就」は、元が上にあります。
そんな感じで、自分の子供にも同じように嫡男の「隆元」は下に元があり、次男の「元春」は上に元があります。
ところが、3男の「隆景」に至っては、「元」の字がありません。
名前を聞いただけで、ある程度嫡男なのか、そうでないのか判別できます。
武田信玄も、「武田太郎晴信」ですから、太郎で長男ってわかります。弟で有名な「信繁」は信が上にきているので、同じ文字を使っているので、文字の位置で判別可能です。
武田家を信玄より継いだ「武田勝頼」は、「武田四郎勝頼」なので、4男ですね。勝頼は、諏訪家の跡継ぎとも考えられていたので、信の字は使っていないのでしょう。
今でも同様の考えで名前がついていることありますね。
「三郎」とか・・・「次郎」とか・・・
ちょっと、手を抜きすぎじゃないかい・・・と思ったりします。