深夜のBSで「フォーミュラE」とか「WEC」など、モータースポーツの放映が多くされています。WECは、耐久レースですがトヨタも参戦していてポルシェ、アウディと戦っています。
「フォーミュラE」は、なんと電気自動車のフォーミュラレースなんですね。最初に見た時は、笑ってしまいました・・・そうエンジン音がありませんからね。
スタートしても、「ウィーウィーウィー」というモーター音です。コーナーでのタイヤのスリップ音のほうが大きいくらいなんです。
もう・・・「ラジコンレースやん・・・」
そう思ってみていましたが、なかなか面白い。タイヤ交換もありませんし、当然「給油」がありません。代わりに、車体を交換することで40周前後のレースを走っています。
ドライバー1人当たり2台必要になりますので、結構お金かかります。
3年目ということもあり、速さがチームごとに違うので順位の入れ替わりが激しいです。騒音が少ないということもあり「市街地レース」が基本となっていますので、クラッシュも多くレース展開が早いのです。
また、ポイントも変わっていてレースの順位でのポイントはレースの基本ですが、ポールポジション、ファステストラップでもポイントを取得できます。
昨年の最終戦では、ブエミとディグラッシが同点で最終戦になったのですが、最終戦の前の時点では、ディグラッシがリードしていたのですが、予選の結果でポールポジションを獲得したので、3ポイントを得てレース開始前に同点となったのです。
そして、レース中にブエミとディグラッシが衝突しクラッシュ。お互いに、2台目の車体に乗換えます。ここで、妙な展開になります。クラッシュの影響でレースでのポイント獲得が困難になった2人は、「ファステストタイム」を出すことで、2ポイントを得て年間チャンピオンになる争いになるのです。
コースが比較的クリアになる状況を見て、2人はピットで待機。ピットからタイムアタックのように、数週だけ走りピットに戻る。そんな展開になり、ブエミが「ファステストタイム」を出してチャンピオンになりました。
新しい採点法によって、レース展開も変わってしまうという典型的なパターンでしたが、スタートしてから順位の変動もバトルも少なくなってしまって、ピットワークだけが勝負どころみたいになっているよりは、色々な意味で楽しめるカテゴリーじゃないかと思います。