近くて遠い国とも言われる韓国に関する本を読んでみた。著者は、テレビでも出てくる方だ。
韓国には、1度だけ行ったことがある。釜山に1泊2日で行ったけども、関係が悪化する前の話だったので、焼肉を食べてちょっとだけ観光して返ってきた。
別に悪い印象も、良い印象も無かったけど、優しい人が多かったと感じた。地下鉄のチケット売り場でチケットを購入しようとしていると、指差して教えてくれる人がいたり。
まあ、その後の色々な政治的な問題やら、近所でのトラブルで印象は悪くなるわけですが・・・
昨日も、竹島に韓国の政治家が上陸したり、今でもなんだかんだありますが、よくわからないというのが正直な感想。
そこで、本を読んでみたのですが・・・
結局、よくわかりません・・・
著書の方は、大学の準教授なのですが、色々と書きすぎて結局「何が言いたいのか、わからん」文章です。
勉強をして色々と知っているのね・・・とは思えるのですが、話が飛びすぎてね。
それでも、要約してみます。
「恨」の国ということで、「恨」の意味は、日本語では「うらみ」という意味でしかないのが韓国では、「ハン」はひとつであり、全体であり、程度を表したり、時間であったり、中心であったり、とにかく全てを包括する統合的な概念とか・・・20くらい違う意味があるとか。
もう、意味不明ですね・・・
韓国語に関しては、確かに同じ発音で色々な意味があり、全く違うことが多いので元々難しい。日本語でも、同じ発音の言葉はあるけど、字で書けば違う。
表音文字の平仮名で書けば「はし」で、わからないけど、「端」「橋」「箸」は違うのがわかる。
韓国語では、表音文字だから同じ文字になってしまう。(と思う)
日本では統合という意味では「和」になるけど、「ハン」とは違うと。「和」は、「現実追求型」で妥協をしてしても、調和を乱さない。「ハン」は、「理想追求型」で完璧な統合体を目指すために葛藤や争いも辞さないということらしい。
まあ、確かに日本の場合は調和を乱さないのを優先するなー・・・「ルール」を守ることが優先されるとも書かれていた。一方、韓国は「適切なルールを作ること」を重視すると書かれている。
確かに、そういう意味ではルールとか法律ができても関係ないような振る舞いというのはそういうことなのかも知れない。
日本人の「恨」についても「忠臣蔵」を例にして「怨恨の勧善懲悪的な解消法」と解説。忠臣蔵の話だけで、定義されても困るのだけどね・・・
そもそも、忠臣蔵は主君の恨みを晴らすという目的だけではないというのが近年の評価だし。本当に主君の恨みを晴らすのが主目的であれば、上野介の首を墓前に供えたときに、全員自刃するのが、日本人的な感覚。
その後、幕府に出頭するというのは「喧嘩両成敗」という方針を曲げた幕府に対する抗議の意味も強かったと。また、1年後に主君の恨みを晴らすというのも、家臣の地位を向上させる意味もあっただろうし、単純に「恨」という概念ではないだろう。
韓国を「恨」の国で、「熱しやすく冷めやすい」「儒教の国」という偏った見方は適切ではなく、色々な考え方があると書いておいて、日本の見方は偏っているように思えた。
理想の形を追求して、言い争うこともあるけど、終われば一緒にご飯を食べるという事もよくあることだとも書かれていたけど、確かに日本人には理解できない。
この本を読んでも、やっぱり理解できない。李氏朝鮮時代のドラマを見ても、「理想を求める」姿なんて全くない。保身のために明との交流を優先したり、対抗勢力を罪をでっち上げて捕らえて拷問で自白させて死刑なんて毎度のこと。
秀吉が攻めてきたら、真っ先に逃げる王様と重臣。国境守備隊が反乱を起こして攻めてきたら、これまた重臣と逃げる王様。
残った家臣は、敵に協力したと罪を問うというのもいつもの事。
それは、昔の話というのかも知れないけど、国民性って簡単に変わるものではないし。
正直、やっぱり理解できないな。