最近では、プログラミングに注目が集まっていて、2020年から小学校でも授業の必修科目として導入するということが検討されているとか。
傾向としては、非常にいいことだと思うのですが、なかなか上手くはいかないだろうと。
なぜなら、小学校となると先生の数が限られているので、プログラミングに詳しい先生がいれば良いのだけど、知らない先生ばかりだと教科書の内容をやるだけでも精一杯。それでも、教科書の内容をやるだけでも大変だと思う。
ダンスと武道も中学で必修科目になったけど、大変みたい。いきなり先生がダンスを教えてくださいと言われても厳しい。自分が先生だと想像してみると、もうパニック。ダンスって・・・???
今までの授業でも大変で、それ以外にも仕事が増えていて更に覚えることが増えるってのはもうね。しかも、自分で習うだけではダメで生徒に教えなければいけないわけだから、ちょっとやそっとの勉強では厳しいだろうな・・・
そう考えても、プログラミングって一朝一夕でできるものではないのだけど。まだファミコンもない時代に少しだけ普及しだしたパソコンを買ってもらって、ゲームを買ってもらうわけでもないので、ゲームのプログラムが書かれた本を買ってきて、自分で打ち込んで遊んでいた。
数千行のプログラムを打ち込んで実行しても、動かない。タイプミスなどが当然あるので、デバッグをして動くまで頑張る。頑張って動かしたゲームがおもしろくない場合も多々あったわけで、動けばまだいいけど、結局動かないままで放置されたプログラムも多かった。
GUIなんてないから、コマンドラインでずっと文字を打ち続けるのみ。Windows3.1が登場するまでは、パソコンってそんなもんだった。
今は、優秀なIDEも沢山あるので、環境としては良くなっているし、パソコンもスマホもあるので、実行できる環境も沢山ある。たしかに、プログラミングを勉強するにはいい時代。
しかし、今の先生が教えるのは厳しい。専門の先生を呼んだほうがいい。ダンスに関してもそうだし、学校にいる先生が教える必要はないし、無理だと感じる。
科目を増やすよりも、外部からの講師として人をもっと簡単に呼べる仕組みのほうが大事だと思う。教育システムの改革のほうが先だけど、難しいんだろうね。
いや、もっと大事な部分が抜けていると思う。今でも大事な部分が疎かになっていると思う。それは、野球とか見ていて一番思うことだけど、その先の生き方。
野球をやっていれば、当然プロ野球選手を目指す。なれなければ就職ということを考えるだろうけど、うまくプロ野球選手になったとしても、プロとして活躍できる年数は短い。引退したあとはどうするのか?若い時に、野球しかしてなくて高校卒業してプロ野球選手になった場合は、何を仕事にすればいいのか?
選手を辞めた後の事まで話してくれる先生はいるだろうか?選手になる前だから、一生懸命練習してプロになることを目指すのは当然なのだけど、プロになれる人数って何人だろう?
1軍として登録できるのは、28名。2軍も合わせると70名までいけるようだけど、2軍のままでいるわけにもいかないので、28名として考えると28名×12球団=336人
この数字を多いとみるか少ないとみるか・・・
野球選手を引退してコーチ、監督になれる人はラッキー。テレビとかの解説者でもOK。そこに行くには、教える技術や話ができるなどの才能も必要になってくる。
中学、高校の若くて、なんでも学べる時期って大事。だから、野球以外でも習得しておく必要があると感じる。
さて、話は戻りプログラミングに戻って考えてみても、状況は同じ。実は、プログラミングを学んでも、就職できる会社ってどこのなるだろう?
考えてみると少ないはず。
大手SIerくらいしかないと思う。でも、悲しいかなプログラマーの地位って低い。プログラミングが出来る人よりも、顧客と仕様をまとめたりできる人のほうが地位も給与も高い。
当然、プログラムが読めなければいけないけど、人とのコミュニケーションが取れる人のほうを求められていることになる。では、教育方法も変わってくるのでは?
自分の子供が小学校でプログラミングを学びだしたら、どの会社に就職するかアドバイスできるだろうか?そこで、何をするのか?
自分ならプログラミングは止めることをアドバイスしてしまうかも。